韓国Kリーグ水原(スウォン)三星ブルーウィングスのソ・ジョンウォン監督が、辞意を表明してから1カ月半ぶりに再びチームの指揮を執る。
水原は10月15日、報道資料を通じて「約1カ月半の空白期間を経て、水原の監督にソ・ジョンウォン監督が戻ってきた」と明らかにした。
ソ・ジョンウォン監督は今年8月28日、チームの成績及び一身上の理由で指揮官の座から退いた。ソ・ジョンウォン監督はクラブを通じて、「年内の残っている重要な試合を責任感を持って終えなければならないという気持ち、復帰を希望するクラブの要求に応じるために決断した」と復帰の理由を説明した。
ソ・ジョンウォン監督は8月17日に行われる韓国FAカップ準々決勝の済州(チェジュ)ユナイテッド戦を皮切りに、年末まで水原の監督を務める。
ソ・ジョンウォン監督が辞意を表明した後、水原は指揮官の離れた心を変えるために苦労してきた。水原のパク・チャンス団長は、3回に渡る面談を通じて、ソ・ジョンウォン監督がチームに必要であることを強調し、説得してきた。
しかし、ソ・ジョンウォン監督は即答を避けた。
パク・チャンス団長は、「ソ・ジョンウォン監督は最近2週間ほどドイツに行ってきた。ドイツに滞在する間、たくさん考えられたようだ。先週末にチームに復帰する意向をクラブ側側に伝えてきた。大きな決断をした」と明らかにした。
ソ・ジョンウォン監督は監督復帰の条件として、今季まで指揮を執るという意志を明らかにしたという。
水原はKリーグ上位スプリットへの進出を確定し、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)準決勝セカンドレグとFAカップ準々決勝など大きな試合を控えている。
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ソ・ジョンウォン監督は昨年10月に“2+1年”の延長契約を結んだため、少なくとも2019年まで任期が保障されている状況だ。
今季はACLとFAカップ優勝の可能性が残っているため、水原が一つでも優勝した場合、クラブの立場からすれば、ソ・ジョンウォン監督の退陣は負担が大きくならざるを得ない。
水原の立場からはソ・ジョンウォン監督の復帰で急場をしのいだものの、今季が終わると監督の進退が難題として浮上する可能性が高い。 パク・チャンス団長は、「クラブの立場ではソ・ジョンウォン監督がチームを指導することが一番いい。今季を終えたら再び議論し、説得しなければならない問題だ」と話した。
(構成=李 仁守)
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