チェ・ホンマン(38)が韓国格闘技の舞台に1年7カ月ぶりに復帰したが、1分も持ちこたえることができなかった。前日に見せた自信のある姿とは大きく異なり、高速の敗北でひざをついた。
チェ・ホンマンは6月10日、ソウル江西(カンソ)区のKBSアリーナホールで開かれた「AFC12」のスペシャルマッチで、ダビド・ミハイロフと対戦。1ラウンド49秒で、KO負けした。
この日チェ・ホンマンがリングの上に立っていた時間は、1分にもならなかった。チェ・ホンマンは試合開始を知らせるゴングが鳴ると、積極的に攻撃に出た。しかし主導権はハンガリーチャンピオン出身のミハイロフに。性急に相手に接近したチェ・ホンマンは、49秒でカウンターパンチを連続的に打たれてダウンした。
1年7カ月ぶりに復帰した韓国格闘技の舞台だったが、これといったパフォーマンスを見せることなく終わり、無念が残る試合となった。
特に、試合前日に行われた計量でチェ・ホンマンは、「韓国に来たがまだ適応できていない。適応する過程だ。最近3~4カ月、熱心に準備した」とし、「今回の試合を通じて恩返ししたい。周りの多くの応援のなかでトレーニングした。今回は確実に何か見せる」と約束していた。
さらにミハイロフに対して「遠くから来たが悪い思い出だけを持って帰るだろう。若いときに苦い経験をたくさんしてこそ、後に成功する」などと述べていただけに、チェ・ホンマンのKO負けはさらに虚しかった。
チェ・ホンマンは、2016年11月のシルクロードヒーローの試合で177cmの周志鵬に判定負け、2017年11月には僧侶出身イー・ロンにTKO負けした。
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今年5月には、日本の舞浜で開催された「巌流島・世界武術王決定戦2019-序幕-」でロッキー川村に敗れ、最近3連敗のスランプを経験している状況だった。
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