勝利数&防御率でMLBトップのリュ・ヒョンジン、「相手チームにとって最悪の投手」

ロサンゼルス・ドジャースのリュ・ヒョンジンが6月5日(日本時間)、米アリゾナ州チェイス・フィールドで行われたアリゾナ・ダイヤモンドバックスとの試合に先発登板し、チームを勝利(9-0)に導いた。

7イニング無失点、被安打3、与四球0の投球内容で今シーズン9勝目をあげ、防御率は1.35となった。

5月に続き6月に入っても続くリュ・ヒョンジンの活躍に、アメリカ現地メディアも称賛を送っている。

『ロサンゼルス・タイムズ』は「リュ・ヒョンジンの支配は続く」という見出しの記事を掲載し、「華やかなシーズンにもうひとつの輝く投球を見せた」と評価した。そして「リュ・ヒョンジンは、彼がすることができる以上を見せた。野手のエラーにもかかわらず、7イニングを無失点に押さえ、防御率を下げた。野手がリュ・ヒョンジンの夜を台無しにするところだった」と、ドジャース野手たちのエラーを批判した。

米スポーツ専門サイト『ジ・アスレチック』は、「独特の能力を備えたリュ・ヒョンジン」というタイトルのコラムを掲載し、今シーズンの活躍を振り返った。同コラムではリュ・ヒョンジンが剛速球もなくリーグトップの成績を残している理由を分析し、「相手チームにとってリュ・ヒョンジンは最悪の先発投手だ。リュ・ヒョンジンの投球は予測できないため、分析や対策が無用の長物になる」と解説した。

リュ・ヒョンジン

オールスターゲームの先発登板やサイ・ヤング賞に向かう疾走が止まらない。

同日の試合では、41球を投げたチェンジアップが功を奏した。ストライクゾーンの隅に絶妙に投げ込まれる彼のチェンジアップは、MLB全体のなかで球種の価値2位だった。

メジャーリーグ公式サイト「MLB.com」は6月6日、仮想のサイ・ヤング賞の投票結果を公開した。MLB.com 記者38人が参加した。メジャーリーグ全体で最多勝トップ(9勝)、防御率トップ(1.35)のリュ・ヒョンジンは、期待通りに多くの票を獲得した。計35票を獲得し、ナショナルリーグの1位となった。ほぼ独占状態といってもいいだろう。2位は2票を集めたマックス・シャーザー(ワシントン・ナショナルズ)だった。

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リュ・ヒョンジンの大活躍で現地の反応も熱い。まだシーズン中盤にも入っていないが、この調子でいけばサイ・ヤング賞を超え、最優秀選手賞(MVP)の候補に浮上するという評価も出ている。勝利数や防御率だけでなく、80イニングで与四球5という驚異的なコントロールも一役買っていることだろう。

もちろんMVPは多くの場合、野手から選ばれる。それでもリュ・ヒョンジンは、圧倒的な投球内容で、MVP候補に浮上する資格を十分に備えている。

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