防御率1位のリュ・ヒョンジン、その秘訣は例を見ない“読心術”にあった!?

ロサンゼルス・ドジャースのリュ・ヒョンジンが5月26日、ピッツバーグ・パイレーツとの試合で勝利し、シーズン7勝目(1敗)を記録。防御率1位(1.65)を維持した。彼の勝利の秘訣について、現地でさまざまな分析が出ている。

制球力、コマンド、平常心、球種活用能力などだ。

その分析の通り、リュ・ヒョンジンは優れた制球力で卓越な統制能力を持っている。

制球力はストライクを投げる能力であり、コマンドとは投手が狙ったところに投球する能力のことをいう。さらにリュ・ヒョンジンは5つの球種を自由自在に活用しながら打者を料理する、危機状況で揺るがない平常心まで持つ。

さまざまな分析のなかで、目を引く部分がある。LAタイムズが紹介したリック・ハニカット投手コーチの発言だ。

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ハニカット投手コーチは、リュ・ヒョンジンの圧倒的投球の秘訣を「5つの球種を望む所に投げる制球力」と説明した後、「どの打者もリュ・ヒョンジンが何を投げるか予測し難い」とした。この言葉の核心はつまり、予測が難しいということだ。

これにとどまらず、ハニカット投手コーチは「リュ・ヒョンジンはすべての打者を相手に、自分が望む投球ができる」と付け加えた。すなわち、制球力を武器に相手打者を圧倒できるという評価だ。 それも打者が予測不可能な球種で、自らが望む地点に投球できているのだ。

一言でいえばアンタッチャブルというわけだ。

メジャーリーグでは打者を相手するとき、ボールの配球など戦力分析を中心に組み立てる投手がいる。捕手ではなく投手がマウンドで試合をリードしていく。

そのような側面で、決して剛速球投手でないリュ・ヒョンジンの圧倒的投球の秘訣は、打者よりも一寸先を見据えていることにある。相手打者の頭の中まで探っているように。

その結果、リュ・ヒョンジンはメジャーリーグ全体防御率1位の驚くべき成績を維持しているわけだ。

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