Kリーグでは、新シーズン開幕前に各チームで新型コロナウイルス感染者が増加している。
2022シーズンのKリーグの開幕日は2月19日だ。すでに10日を切っている段階ではあるが、韓国では首都圏はもちろん、地方でも感染者が連日発生している。
Kリーグの複数チームからも感染者が相次いで出ている状況だ。去る2月6日には、日本人MF石田雅俊(26)が在籍する大田(テジョン)ハナシチズンで感染者が発覚し、冬季キャンプから撤退した。
韓国では2週間後には1日当たりの感染者数がさらに増加するとみられている。
チョン・ウンギョン疾病管理庁長によると、今月末には1日当たりの感染者数が13万人から17万人にまで増加する見込みだという。このため、「本当にKリーグの正常開幕は可能なのか」という懸念が出てきている。
ただ、新型コロナの拡散傾向が深刻ではあるものの、結論的に言えば、Kリーグの開幕は無理なく進められる見通しだ。
Kリーグを管轄する韓国プロサッカー連盟が定めた新型コロナ対応マニュアルによると、試合出場可能人数が最低17人(GK1人必須)さえいれば、試合は正常に行われる。
各チームには少なくとも30人から40人の選手が在籍している。先月には仁川(インチョン)ユナイテッドで20人近くが感染するクラスターが発生したが、そうでない限りは試合に出場できるメンバーを確保することができる。
仁川を除いて、直近に感染者が発覚したチームのなかにも、懸念されていたクラスターは起きなかった。ワクチン接種と社会的距離確保を通じて大規模な感染拡大が最小化されている状態だ。ただ、万が一試合出場可能人数を確保できなかった場合、マニュアルに従って試合を延期することになる。
観客の入場規模も変化はない。Kリーグは保健福祉部の防疫対策に基づき、スタジアムへの入場可否を決めている。Kリーグも多重利用施設防疫パスを適用し、100%の入場が許容された。各チームで社会的距離確保に基づき、観客入場数の比率を下げることはできるが、それでも100%入場を妨げることはできない。
韓国プロサッカー連盟のイ・ジョングォン広報チーム長は、「Kリーグは政府指針に従ってリーグを進め、観衆の入場政策を変えてきた。今年も同じだ。既存のマニュアルから大きく修正した内容は見られない。政府の社会的距離確保の方針が変われば変更できるが、今は従来のマニュアルに基づいて開幕を準備すればよい」と伝えた。
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