韓国卓球協会は1月18日、卓球韓国代表の新監督を発表した。男子はチュ・セヒョク監督、女子はオ・グァンホン監督が率いる。
協会は昨夏の東京五輪後、オ・サンウン男子監督、チュ・ギョソン女子監督体制を今年9月に行われる杭州アジア大会まで継続することを発表した。ただ、その後代表チーム育成計画を刷新し、方針を全面的に見直すことに決めた。
そして、運営方式を改善した選抜戦を通じ、新たに構成した代表チームを専任指導者に任せることにしたのだ。これには、多様な試みを通じて韓国代表の国際競争力を向上させるための突破口を見出そうとする協会の意思が反映されている。
昨年まで韓国馬事会卓球チームの選手として活躍していたチュ・セヒョク男子監督と、ポラムハレルヤ卓球チームを率いていたオ・グァンホン監督は、今後、以前の所属チームを離れ代表での指導に専念する。
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チュ・セヒョク男子代表は、去る2003年にパリで行われた世界卓球で男子シングルス銀メダルを獲得したスター選手だ。2012年ロンドン五輪ではオ・サンウン元男子監督、ユ・スンミン現卓球協会会長とともに、団体戦銀メダルを獲得したこともある。
また、過去には日本のTリーグの琉球アスティーダでもプレーした。
もっとも、2017年に一度引退を表明後、2020年の現役復帰まで、サムスン生命卓球チームのコーチとして2018年の全国種別卓球選手権団体戦とダブルスの優勝をけん引した以外に、指導者としての経歴はない。
それでも、最近まで選手として活躍し、現代卓球の技術を自ら理解している点は最高の強みだ。チュ・セヒョク男子監督は“ヒョンニム(兄さん)リーダーシップ”をベースに、つい最近までともにラリーをしていた選手を指導する予定だ。
日本のリオ五輪銅に貢献…オ・グァンホン女子監督
オ・グァンホン女子監督は独特な経歴の持ち主だ。韓国国内でソウル女子商業高校卓球チームのコーチを経て、1995年に日本に渡った後、近年まで日本で指導者としてのキャリアを築いてきた。
日本では淑徳大学を国内トップレベルの名門に育て上げ、2009年から2016年までは女子日本代表コーチとジュニア代表監督を務め、日本卓球復活の土台を築いた。
オ・グァンホン監督は日本の2016年リオ五輪女子団体銅メダル、同年の世界卓球女子団体準優勝、世界ジュニア選手権女子団体優勝のいずれにも貢献した。現在の日本女子卓球エースである伊藤美誠(21)のほか、平野美宇(21)、早田ひな(21)は皆オ・グァンホン監督の教え子だ。
以降は2017年に韓国に帰国し、国内で男子実業チームのポラムハレルヤを率いてきた。
近年の韓国女子卓球は国際舞台で苦戦を強いられている。日本の女子卓球を世界レベルに押し上げたオ・グァンホン監督の指導力に格別な期待が集まる理由はそこにある。
チュ・セヒョク男子監督、オ・グァンホン女子監督は今後、それぞれコーチングスタッフの人選を終え、今年行われる杭州アジア大会、世界卓球に向けた準備を進める。
男女10人で構成された韓国代表は、各大会前に代表選抜戦を実施し、エントリーを確定する過程を踏む予定だ。
両監督には選抜戦までに選手たちのコンディションをトップレベルで維持させなければならない任務が与えられた。2人は「重い責任を抱えながら最善を尽くし、与えられた任務を遂行する」と口をそろえた。
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