「東京五輪は夢とは違う」女子バレーのキム・ヨンギョンが語った抱負と決意

「東京五輪のためにいつになく大事な1年だと思う。東京五輪は夢ではない。どんな理由もなく、無条件で(出場を)勝ち取らなければならない」

韓国女子バレーボール界の大エースにして“女帝”のキム・ヨンギョンはそう語った。

5月8日、トルコ・リーグでの日程を終えて帰国したキム・ヨンギョン。2018-2019シーズン、キム・ヨンギョンが所属するエジザージュバシュは、トルコ・リーグ1位、トルコ・カップおよびスーパーカップに優勝し、彼女も大貢献した。

今後はStefano Lavarin新監督率いる女子バレーボール韓国代表に合流し、5月21日からセルビアで始まるFIVBネーションズリーグに向けた準備に入る。

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以下はキム・ヨンギョンとの一問一答だ。

―久しぶりに帰国した感想は?

「韓国に久しぶりに来て良かった。多くの方々が迎えてくださって感謝している。今季は厳しいシーズンを送ったが、ファンの声援で持ちこたえることができた。時差があっても夜遅くまで試合を見てくれて、いつも感謝している。報いるよう努力したい」

―所属チームでの結果が惜しかったが?

「海外で10年間、選手生活してきた。いつにも増して大変なシーズンだった。中国でプレーしたあと、再び欧州へ進出することになったが、序盤に適応できなかったことが競技力に影響を与えた。

シーズン中盤からは適応できるようになり良かった。チームとしていかに勝つかを第一に考えた。自分を一度、省みる機会になった。あんな環境に置かれたことがなかったため、新鮮だった。

マインドコントロールという部分で成長できたと思う。リーグ1位もし、5つの大会のうち、3つは優勝することもできた」

―韓国代表チームにはネーションズリーグ第3週のアメリカ大会から合流するが?

「長いリーグ戦を終えたこともあって、監督が快く休息を与えてくれた。小旅行に行く計画も立てており、時々調整を兼ねてトレーニングもしようと思っている。3週目から代表チームに合流して選手たちと呼吸を合わせる。

今年は重要な1年になりそうだ。VNLは監督の言葉通り、私たちにとってはテストに近いが、久しぶりに国際大会が韓国で開催されるだけに、良い成績を出さなければならない。その後はオリンピック予選がある。東京五輪に行く過程で最も重要な年であるだけに、一生懸命準備したい」

―Lavarin新監督の印象は?

「選手たちといろいろと話したが、有能でバレーボールに対する情熱であふれている人だ。良い話をたくさん聞いた。

選手としてはそんな指導者と一緒にできることが光栄だ。監督とは韓国に戻ってくる前にも連絡したが、チームについていろんなことを聞かれた。情報が多くなく、選手の長所と短所をまだ把握できていないような状態だったので、共有した。監督の役に立てるように、最大限、頑張りたい」

―韓国のVリーグが盛り上がっていることを知っているか。

「多くのファンが関心を持ってくれて、バレーボール人として感謝したい。(選手たちには)重大な責任感が与えられたと思う。

だから今年の国際大会がとても重要だ。うまくやって、このブームがもっと盛り上がるようにしっかり支えてチームを導いていきたい。今シーズン、良い活躍を見せた選手が多いので、私も期待している」

―代表チームのキャプテンに任命されたが?

「重要なポジションにあるのは事実。私がチームの主将としてうまく導かなければならないという責任感を持っており、選手たちもよくついてきてくれると思う。

チームの中心をしっかり保つことが重要だと思う。まずはしっかりコンディションを整え、チームに役立つようにしたい。もっと準備して、良い姿を見せていきたい」

―東京五輪が間近に迫ってきたが?

「夢とはまた違う感覚だ。どんな理由もなく、無条件で(出場を)勝ち取らなければならない。今はメダルについては考えられず、予選に最大限集中して五輪に出場することが目標だ。

実際、ロシア、メキシコ、カナダなどは容易ではない。特に、ロシアは良い戦力を誇っており、厳しい試合が予想される。

それでもうまく準備すれば十分に可能性はある。だめなら、来年1月のアジア予選をよく準備すればいい。とにかく来年1月のほうよりも、まずは今年8月の大陸間予選に集中したい」

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