10月23~24日、「JR東日本カップ2021第95回関東大学サッカーリーグ戦」第21節が行われた。
10月23日に行われた明治大学と順天堂大学の試合は、前半25分にコーナーキックから寺山翼がヘディングでゴールを奪い順天堂大学が先制して前半を折り返す。明治大学は後半7分にコーナーキックから鷲見星河が得点。さらに後半40分にもコーナーキックから倉俣健がゴールを決め、試合は2-1で明治大学が勝利を収めた。
試合後、明治大学・栗田大輔監督は、「順天堂大学さんはすごくいいチームで、明治も研究されていて、苦しいゲームだった。セットプレー二つで、なんとか勝ちをつかみ取れて、非常に大きな勝利だった」と試合を総括した。
また、「うちは今年はぜんぜん強いチームではないので、粘りっこく、泥臭く勝つというのが明治スタイル。そういうなかで勝利を一つひとつつかんで、決してきれいなサッカーでも、華麗なサッカーでもないが、みんなが一戦一戦こういう形で自信を深めてもらえばいいと思う」と話した。
10月24日には第72回早慶サッカー定期戦が、第95回関東大学サッカーリーグ戦第21節として行われた。
試合は、前半24分に植村洋斗がPKを成功して早稲田大学が先制。慶應義塾大学は前半28分に小山内慎一郎の得点で同点とする。
早稲田大学は前半35分に駒沢直哉のゴールで再びリードするも、慶應義塾大学が前半42分、飯塚亮貴のゴールで同点とし、前半を終える。
後半はスコアレスのまま試合が進み、後半アディショナルタイムに試合が動く。左サイドでボールを受けた橋本健人がドリブル突破から左足を振り抜いて決勝点を挙げる。試合は3-2で慶應義塾大学が早慶定期戦10年ぶりの勝利を収めた。
試合後、慶應義塾大学・酒井綜一郎キャプテンは、「早慶定期戦10年ぶりの勝利だったが、決めた選手を振り返ってみると、小山内慎一郎、飯塚亮貴、橋本健人。全て4年生で、ある意味4年生の意地を見せられた試合だった」と試合を総括した。
また、「小さいときからの憧れの舞台に自分が出ることとなったが、自分が出られるということは、出られない選手もいるわけで、いろんなところでみんなが戦ってくれている。その思いを背負って勝てたというのは、本当に人生のなかで1、2位を争うくらいうれしいこと」と語った。
(文=玉 昌浩)
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