韓国王者の全北現代か、アジア王者の蔚山現代か。ACL準々決勝「Kリーグ頂上対決」を制するのは?

2021年10月16日 サッカー #ACL #Kリーグ

全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースと蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)による熱い秋が始まる。

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全北現代と蔚山現代は来る10月17日、全州(チョンジュ)ワールドカップ競技場で行われるアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝トーナメント準々決勝で激突する。アジアの頂点を目指す旅程での正面対決だ。

決勝トーナメント1回戦で全北現代はタイリーグ王者のBGパトゥム・ユナイテッド、蔚山現代はJリーグ王者の川崎フロンターレを下し、ベスト8進出を果たした。

両チームとも延長戦にもつれる死闘を越え、PK戦の末に生き残ることに成功した。やっとの思いで駒を進めただけに、準決勝進出を放棄するわけにはいかないだろう。

全北現代と蔚山現代はKリーグ1(1部)で熾烈な優勝争いを繰り広げている。現時点で蔚山現代が勝ち点64で首位につけており、勝ち点63で2位の全北現代が1ポイント差で追いかける。

まだ6試合を残しているうえ、ファイナルラウンドでは直接対決も待ち受けているだけに、結末を予想することは難しい。

リーグ優勝争いにも関わる大一番

確実なことは、ACLでの直接対決が非常に重要だということだ。この試合を制した側は、ファイナルラウンドでの最も重要な一騎打ちを控えても機先を制することができる。両チームの戦力差は決して大きくないだけに勢いが重要だ。勝者は良い流れに乗ってACLとKリーグ1の同時優勝を狙うことができる。

予測することは不可能だ。今シーズン、全北現代と蔚山現代はKリーグ1で3度対戦した。蔚山現代が1勝2分と僅差でリードしているが大差はない。全北現代が勝利したとしても対戦成績は同率となるのみだ。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)全北現代(緑)vs蔚山現代(青)

ACLのタイトルそのものも重要だ。特に、全北現代は2016年以降アジアの頂点に立つことができていない。Kリーグ1では4連覇達成で一線を画したものの、クラブと親企業が価値を置くACLでは優勝から遠ざかっている。

全北現代は5年ぶり3度目の優勝を果たせば、浦項(ポハン)スティーラースと通算優勝回数で並ぶことになる。キム・サンシク監督就任1年目にして大きな成果を得ることになる。

蔚山現代としてもACLを制覇する意味は大きい。蔚山現代は昨シーズン、Kリーグ1では優勝を逃したもののアジアを征服した。蔚山現代も全北現代とともに通算2度の優勝を誇る。2004~2005年にアル・イテハド(サウジアラビア)が達成して以降、ACLを2連覇したチームはいない。蔚山現代としては是が非でも果たしたいタイトルだ。

ひとまず、ベスト4に進出すれば万が一のKリーグ1優勝失敗に備えることができる。全北現代であれ蔚山現代であれ、今季を無冠で終えるわけにはいかない。例えKリーグ1で優勝できずとも、ACLを制すれば意味あるシーズンとして残すことができる。これが、ACLを放棄することができないモチベーションだ。

100%のパフォーマンスを発揮したチームが次のラウンドに進むことができる。カギは蔚山現代の選手事情だ。

蔚山現代はFWイ・ドンジュン(24)やMFウォン・ドゥジェ(23)、MFコ・ミョンジン(33)、MFイ・チョンヨン(33)ら主力が負傷した状態だ。仮にも全北現代戦で彼らが出場することができなければ、試合展開にも支障が生じる可能性がある。

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