2022年カタールW杯アジア最終予選で未だ勝利がないベトナム代表に韓国メディアが注目を寄せている。
ベトナムは10月13日(日本時間)、アウェーで行われたアジア最終予選グループB第4戦でオマーンに1-3で敗れた。これで4試合全敗の勝ち点ゼロとし、グループ唯一の未勝利チームで最下位に沈んでいる。
パフォーマンスは悪くなかった。ベトナムはオマーン相手にアウェーで対等な試合を繰り広げた。前半16分には相手がPKをミスする幸運もあり、同39分にFWグエン・ティエン・リン(23)の得点で機先を制した。
ただ、その後の試合運営が惜しかった。前半ロスタイムにオマーンに同点弾を許すと、後半開始早々に逆転され、同18分に追加点を浴びた。結局、2点差をひっくり返せないまま試合を終えた。
最終予選が始まって以降、ベトナムはまずまずのパフォーマンスを披露している。厳しい組み合わせではあるものの、無気力に大敗するような試合は今のところない。
それだけに、試合をコントロールする能力が残念だ。サウジアラビア代表戦では逆転負けし、中国代表戦では試合終了直前に劇的な決勝ゴールを許した。もう少しだけ老練な試合運びができていれば、取りこぼした勝ち点ももっと少なかったはずだ。
韓国人のパク・ハンソ監督が新たに就任して以降、絶えず新たな歴史を築き続けているベトナムサッカーは今回、初めてW杯アジア最終予選に進出した。
アジア15番目のFIFAランキング95位につけるベトナムとしては、12チームのみ進める最終予選に進出したこと自体が大きな成果だ。
本大会進出は実現しがたい夢ではあるものの、現実的には最終予選初となる勝ち点の奪取が最初の目標であるはずだ。
ただ、その目標に届きそうであと一歩届かない。同じグループの他国と大きな差はない。これまでの4試合を通じて、チーム全体もパク監督も「耐える力」が足りないことに気づいたはずだ。
それだけに、守備時の集中力さえ少し育てることができれば、十分に勝ち点を獲得することも可能だろう。ベトナムは日本、サウジアラビアと対戦する11月の最終予選で初の勝ち点獲得に乗り出す。
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