「第2のイ・ジェヨン&イ・ダヨン」はどうなる?韓国政府が学校いじめ加害者の懲戒を緩和か

学校いじめ加害経験のある選手の懲戒緩和は、バレーボールの代表選出規定にも同様に適用されるのだろうか。韓国メディア『OSEN』が9月27日に報じている。

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去る23日に韓国で報じられたところによると、政府は学生時代にいじめを犯した経験のあるスポーツ選手の最大懲戒の範囲を「永久資格剥奪」から「10年停止」に緩和したという。

政府は今年2月、女子バレーのイ・ジェヨン(24)とイ・ダヨン(24)の双子姉妹をはじめ各競技で「学暴(学校暴力)MeToo」が発生したことを受け、加害経験のある選手を学校から退学処理する際、選手資格を永久剥奪することを決めた。

イ・ジェヨン(左)とイ・ダヨン

ただ、それから数カ月が経った今、最も厳しい懲戒のレベルを永久除名から最大10年間の選手登録停止に引き下げたことが明らかになった。これは強姦、類似強姦及びこれに準ずる性的暴行の事由である場合に下せる懲戒であり、そのほかセクハラや暴力の場合は選手登録停止の期間が5年間となる。

「選手資格の停止と代表選抜の制限は別」

では、代表選抜基準もいじめ加害の懲戒規定に合わせて緩和されるのだろうか。

結論から言うと緩和はされない。韓国バレーボール協会(KVA)関係者は24日、『OSEN』の電話取材に対し「代表選抜規定はそれ(いじめ加害者の懲戒緩和)とは別に見なければならない。いじめ加害者の懲戒が永久除名から10年に緩和されるとはいえい、各競技団体のスポーツ公正委員会の規定が別個にある。(代表選抜は)それぞれの規定によって制限を設けるものだ」と説明した。

ひとまず選手資格が停止となれば、当然、その期間は代表選出が不可能となる。ただ、資格停止期間が終了したからといって再び代表に選ばれるわけではない。選手資格の停止と代表選抜の制限は、別個の懲戒と見るべきだというのが協会側の説明だ。

前述の関係者は「代表選抜規定を見ると、暴力などの行為で社会的物議を醸した者は選べないようになっている。そして、これは選手資格の懲戒が“永久剥奪”から“10年停止”に緩和されたからといって変わるものではない。罪質が比較的軽い暴力であれば代表選抜時に酌量となるが、重い暴力であれば永久剥奪懲戒が下される可能性が高い」と伝えた。

一方、文化体育観光部と教育部は社会関係長官会議を通じて、学校いじめ加害者の登録制限及び大会参加制裁関連の細部履行計画を立て、今月8日に大韓体育会に提起した状態だ。

「第2のイ・ジェヨン、イ・ダヨン」のケースが登場した場合、選手資格停止は最大10年間となるが、その選手が代表に選ばれることはまれとなりそうだ。

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