野球韓国代表キム・ギョンム監督は“爪”を隠したが…本音は「プレミア12連覇に自信あり」

複数の質問が殺到したが、野球韓国代表キム・ギョンムン監督は徹底的に爪を隠した。

プレミア12が開催される11月まで日数が多く残っているため、戦力分析チームと議論して良い結果を出すという一貫した回答を行った。しかしキム監督の本音には、2大会連続優勝への強い自信があった。

キム監督は4月15日、ソウルのウェスティン朝鮮ホテルで行われた2019 WBSCプレミア12ソウル予選ラウンド合同記者会見に出席した。同日のイベントから、プレミア12と2020東京五輪まで続く険しい道のりの第一歩を踏み出した。

去る1月に野球韓国代表の新監督として就任し、韓国と日本を行き来しながら国内外の選手の戦力分析に奔走したキム監督。今後はオーストラリア、カナダ、キューバへと続くソウル予選ラウンドに合わせ、代表チームの構成と該当国の戦力を分析し、忙しい日々を送る予定だ。

野球韓国代表は、昨年ジャカルタ・アジア大会を通じて、選手選抜に関する議論を呼んだ。その議論によって、ソン・ドンヨル監督が辞任。キム監督も、代表チームの選手選抜について敏感にならざるを得ない。

4月15日、2019 WBSCプレミア12ソウル予選ラウンド合同記者会見に出席したキム・ギョンムン監督

この日も選手選抜に関する質問があった。キム監督は、「まだ選手選抜のシステムがはっきりしていないため、申し上げることは難しい」と即答を避けながらも、ひとつだけたしかなことを伝えた。それは、これまでの記録と今年の成績を大きく反映するということだ。利害関係にとらわれず、徹底的に実力を中心に選抜するという意思だ。

韓国人メジャーリーガーを代表に抜擢するかどうかも大きな関心事だ。しかしプレミア12を主管する世界野球ソフトボール連盟(WBSC)が、メジャーリーグ事務局とメジャーリーガーの出場可否についての立場を整理していない状況だ。

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WBSCリッカルド・フラッカーリ会長はメジャーリーガーの大会出場を楽観的に見たが、結果は知ることができない。韓国人メジャーリーガーの合流が不確かな状況だからこそ、キム監督は代表チームの構想からメジャーリーガーを消した。

キム監督は、「現在はメジャーリーガーについて考えていない。韓国でプレーする良い選手を中心にチームを構成しようと考えている。もしメジャーリーガーが合流することができるのであれば、そのときにコーチングスタッフと相談して決める」と説明した。

韓国は予選ラウンドで、オーストラリアと最初に対戦する。同じアジア圏であるオーストラリアは、韓国が必ず越えなければなら相手だ。

キム監督は、「日数が多く残っている。韓国でプレーしている良い(オーストラリア)投手がいるので、気を使わなければならない。特に国家対抗戦で、相手側の良い投手が出てくると、私たちが大変な苦労を背負う。戦力解析チームと一緒に、よく準備したい」と強調した。

4月15日、2019 WBSCプレミア12ソウル予選ラウンド合同記者会見に出席したキム・ギョンムン監督

今季の韓国プロ野球では、新人の躍進が目立つ。キム監督もそれを注視している。彼は「目に入ってくる選手たちは数人いる。特に投手にも、気になる選手がいる。これも時間が経てば、スタッフと最終的な決定をすることになる」と述べた。

このようにキム監督は、記者会見で具体的な説明を避ける姿を見せた。訳もなく他のチームに韓国代表の関連情報を公開しない、慎重な姿勢に見えた。しかし記者会見が終わった後に会ったキム監督の表情は、一層明るかった。

取材陣が「心配事が多いだろう」と聞くと、キム監督は明るく笑いながら「心配しない。代表チームは集まれば良くなる」と自信に満ちた回答を出した。

爪は徹底的に隠したが、キム監督の本音は自信に満ち溢れていた。

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