韓国人メジャーリーガー5人が新シーズンに挑む、キーワードは“跳躍と名誉回復”

メジャーリーグ(MLB)の2019シーズンが3月20~21日、東京ドームで開催されるシアトル・マリナーズ対オークランド・アスレチックスの2連戦で幕を上げる。

新シーズンを迎える“韓国人メジャーリーガー”は、チュ・シンス(36・レンジャーズ)、オ・スンファン(36・ロッキーズ)をはじめ、リュ・ヒョンジン(32・ドジャース)、カン・ジョンホ(31・パイレーツ)、チェ・ジマン(27・レイズ)の5人だ。

彼らは3月29日(日本時間)、同時にシーズンに突入する。キーワードは“跳躍と名誉回復”だ。

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置かれた状況は異なるが、目標は同じ。真の名誉回復だ。リュ・ヒョンジンとカン・ジョンホは、それぞれ怪我や事故の悪材料などで近年、苦労している。しかし今シーズンは、誰よりも万端の準備をした。

特にリュ・ヒョンジンは昨年、怪我で3カ月近く離脱したが、7勝3敗、防御率1.97で健在をアピールし、今年は5年ぶりにオープン戦に出場するなど、実戦マウンドに上がりながら期待を集めている。

オープン戦4試合のうち、3試合連続で無失点を記録し、防御率1.80と好調な姿も見せた。エースであるクレイトン・カーショーが肩の炎症で出遅れ、リッチ・ヒルがオープン戦で苦戦したため、一気にダイヤモンドバックスとの開幕戦先発の可能性まで出ている。

リュ・ヒョンジン

飲酒運転事故で物議をかもし、2シーズンの空白期を過ごしたカン・ジョンホは、メジャーリーグ復帰とともに誰よりも責任感が大きい。パイレーツのニール・ハンティントンGMは3月19日、メジャーリーグ公式ホームページ『MLB.com』を通じて、カン・ジョンホをレギュラー三塁手に決定したと明かした。彼は「カン・ジョンホと(遊撃手の)エリック・ゴンザレスが守備の最高の組み合わせだと判断した」と語った。

カン・ジョンホはオープン戦で打率こそ0.179(28打数5安打)とふるわなかったが、5安打はすべてホームランで、たしかな力を立証した。

リュ・ヒョンジンとカン・ジョンホは、いずれも昨シーズンに所属チームと1年契約を結んだ。リュ・ヒョンジンはフリーエージェント(FA)ではなく、チームのクオリファイング・オファーを受け入れ、1年1790万ドル(約19億9000万円)でサインした。カン・ジョンホも1年総額550万ドル(約6億1200万円)で再契約した。経過は異なるが、2人とも完全復活を遂げてFA市場に参戦したいという動機も同じである。

昨年ミルウォーキー・ブルワーズからタンパベイ・レイズに籍を移したチェ・ジマンは、メジャーリーグ進出後、1シーズン最多の61試合に出場し、打率0.263、10本塁打、32打点を記録した。シーズン前半は出場機会があまりなかったが、後半に46試合に出場してホームラン8本を記録するなど、活躍を見せた。目標は明確だ。「フル出場メジャーリーガー」の地位を築くことだ。

これまで6回もユニフォームを変えてきたチェ・ジマンにとって、メジャーリーグでロングランする重要なシーズンとなる。見通しは明るい。3月19日のパイレーツ戦で3打数1安打を記録し、オープン戦打率0.379(29打数11安打)とした。チームが指名打者だったC.J.クロンをはじめ、一塁手のジェイク・バウアーズまで送り出した。地域紙である『タンパベイ・タイムズ』は、チェ・ジマンを「多才多能な選手」と評価しながら、今季ファーストでレギュラーになるだろうと評価した。

有終の美を飾れるか

チュ・シンスとオ・スンファンは、最高の仕上げを思い描く。

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