復活したリュ・ヒョンジン(ロサンゼルス・ドジャース)、“新星”菊池雄星(シアトル・マリナーズ)、貫禄のチェン・ウェイン(マイアミ・マーリンズ)。新たなシーズンを迎えるメジャーリーグ(MLB)では、アジアを代表するサウスポーたちの競争が興味を引く。
2年余りのリハビリを終え、不意の負傷もあったが昨シーズン7勝3敗、防御率1.97で復活を知らせたリュ・ヒョンジンは、去る1月30日にアメリカへと向かい、今シーズンの目標として「20勝」を掲げた。
昨年末から今年初めまで元LGトレーナーのキム・ヨンイルと自主トレーニングに励みながら、これまで以上に多くの汗を流した。米メディアは、リュ・ヒョンジンをクレイトン・カーショウ、ウォーカー・ビューラー、リッチ・ヒルに次ぐ3~4番手の先発と見ている。コンディションが回復し、昨シーズンに底力を自ら証明して、今シーズンへの期待が大きくなった。
特にクオリファイング・オファーを受け入れた彼は、今シーズンを終えると再びFA権を獲得することもあって、モチベーションが高い。メジャーリーグでは近年、ブルペン活用の幅が大きくなり、20勝投手自体が減っているが、リュ・ヒョンジンが確固たる決意で今シーズンに臨むことは間違いないだろう。
埼玉西武ライオンズのエースとして活躍した菊池雄星のデビューも関心を集める。ポスティングシステムを介して、シアトルと最大7年1億900万ドル(約120億円)で契約した彼は、ダルビッシュ有(シカゴ・カブス)、田中将大(ニューヨーク・ヤンキース)、前田健太(ロサンゼルス・ドジャース)など、MLBで成功した先輩たちの後に続こうとしている。
日本のメディアは2月6日、一斉に菊池がアメリカ到着後、初めてブルペンでピッチングしたと報じた。1991年生まれで、これから最盛期に向かうかという点も、菊地のデビューシーズンの成績に注目が集まる理由だろう。
2014年に16勝を記録した台湾出身のチェン・ウェインも復活を狙っている。2016年にマイアミ・マーリンズに移籍してからは、3シーズンで13勝にとどまっているが、最近までアメリカで自国後輩たちと体づくりに力を注いだ。
アメリカの野球統計専門サイト『ファンクラブ・ドットコム』は、MLB30球団の投手を対象に、1~120位までのランキングを付けた。