浦項(ポハン)スティーラースのMFシン・ジンホ(33)が、アジアサッカー連盟(AFC)とのインタビューを通じて、セレッソ大阪戦に向けた意気込みを明らかにした。
シン・ジンホが所属する浦項は本日(9月15日)、アウェーの長居球技場で行われるアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝トーナメント1回戦でセレッソ大阪と対戦する。
シン・ジンホは今シーズン、かつてプロデビューを果たした浦項に2015年以来に復帰した。それ以前は蔚山現代で2019年から2年間プレーしており、特に昨シーズンにはACL優勝も経験。キャプテンとしてトロフィーを掲げている。
そんなシン・ジンホが加入した浦項は、2016年以来の出場となった今季ACLでグループステージを2位通過した。同組の名古屋グランパスに0-3で敗れるなど苦戦を強いられたが、「各グループ2位の成績上位3チーム」に辛うじて滑り込み、決勝トーナメントに駒を進めることになった。
「チームの最大の目標はグループステージを突破することで、それを達成することはできた」と語るシン・ジンホ。「海外で行われたバブル方式のグループステージということで、乗り越えなければならない壁もあった。結果は決して良いものではなかったが、最後の最後まで諦めずにプレーしたことで、チームが少しずつ強固になっていったと思う」と振り返る。
また、「コロナ禍で各地を転々としながら試合をすることは簡単ではないし、もちろんバブルでプレーを続けることも難しい。だが、韓国の選手は若い頃からキャンプを経験している。なので、他国のチームより比較的バブルでの試合に慣れている部分があると思う」と語った。
現在は浦項でキャプテンマークを巻かず、一人の選手としてプレーをしている。シン・ジンホは「昨季にキャプテンとして初めてACLのタイトルを獲得し、自分に自信を持つことができた。浦項ではキャプテンマークを巻かなくなったので、その“負担”は確かに減った」としつつも、「年上としての責任はもちろんある。できる限り、言葉ではなく行動でチームを引っ張りたいと思っている」と、プレー面での奮起を明かした。
浦項は今夏に主力の韓国代表FWソン・ミンギュ(22)を全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースに売却した。ただ、シン・ジンホは「誰もが知っているように、浦項は全北現代や蔚山現代のように選手層の厚いチームではないが、全選手が一丸となってプレーしている。浦項は1人の選手が抜けたからと言って、簡単に揺らぐようなチームではない」と自信をのぞかせた。
シン・ジンホは1回戦で対戦するセレッソ大阪に対する印象も語った。彼は「今の浦項は本当に良い状態なので、主力がケガをしない限り、勝利するチャンスは十分にあると思う」とし、「セレッソ大阪は、グループステージですでに対戦した名古屋よりも難しい相手とは感じていない。私もチームメイトも、セレッソ大阪への挑戦に静かな自信を持っている」と強気を見せていた。
最後に、シン・ジンホは「当初の目標はグループステージを通過してラウンド16に進むことだった。今度は少なくとも準決勝まで行きたい。準々決勝と準決勝は韓国で行われるが、それは我々にとって有利なことだろう。ただ、ひとまずはセレッソ大阪相手にベストを尽くしたい」と決意を伝えた。
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