世界的な名将として活躍したフース・ヒディンク監督(75)が引退を表明した。
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キュラソー代表チームを率いてきたヒディンク監督は9月10日(日本時間)、スペインメディア『マルカ』とのインタビューで、「監督職から退くことにしたと、キュラソーサッカー協会会長と話を交わした。キュラソー代表が新しい方向に進むためには、私が離れた方が良いと判断した」と明らかにした。
続いて「もう(指導者の仕事を含め)全てを終える」とし、指導者生活を終えて引退する意向を示している。
ヒディンク監督は昨年8月、キュラソー代表監督に就任し、2022カタールW杯の北中米2次予選まで勝ち進んでいた。
しかし今年5月の2次予選では、新型コロナの影響で指揮できず、代わりにパトリック・クライファート(45)FCバルセロナアカデミーディレクターが臨時でキュラソー代表を率いていた。
その結果、キュラソー代表は3次予選進出に失敗し、ヒディンク監督は「新型コロナでまともに仕事ができず、W杯予選で脱落した。CONCACAFゴールドカップにも出場できなかった」と無念さを吐露。
オランダの名将として世界的に知られるヒディンク監督は、2002年日韓W杯で韓国を4強に導き、韓国では国民的英雄として知られている。
韓国代表を離れて以降は、PSVアイントホーフェン(オランダ、1987-1990)、オーストラリア代表(2005-2006)、ロシア代表(2006-2010)、トルコ代表(2010-2011)、アンジ・マハチカラ(ロシア、2012-2013)オランダ代表(2014-2015)、U-23中国代表(2018-2019)などを率いた。
また2015年には、イングランド・プレミアリーグ(EPL)チェルシーでジョゼ・モウリーニョ監督解任による暫定監督としてチームを立て直し、危機に陥ったクラブを救った。
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