女子バレー韓国代表を引退したキム・ヨンギョン(33)が、今後の歩みについて頭を悩ませ続けている。
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戦前の予想を覆し、東京五輪で韓国をベスト4にまで導いたキム・ヨンギョンは、新シーズンを中国の上海ブライトユーベストでプレーする。ただ、中国のリーグ戦は期間が長くないため、すでにその後の去就も考えているようだ。
キム・ヨンギョンは9月6日、オンラインで行われた記者会見のなかで、新天地に中国を選択した理由をこう話した。
「韓国国内についてもたくさん考えたし、欧州にまた進むかどうかも悩んだ」
「中国からオファーが来たとき、2カ月ほどの短いシーズンだという話を聞いた。(東京五輪など)代表でのシーズンが厳しいものになるとわかっていたので、その後のシーズンは短い方が良いと思った」
「中国でのリーグ戦を終えた後、冬の移籍市場が開けばほかのところに行ける」と伝えたキム・ヨンギョン。まだ決まったことがないだけに、あらゆる可能性が秘めていると言える。
「今決めたことは何一つない。新たにリーグが設立されたアメリカからの話もある。東京五輪MVPに選ばれた(女子バレーアメリカ代表の)ジョーダン・ラーソンから連絡を受け、“アメリカでプレーする考えはないか”と聞かれた」
「欧州の複数クラブからも話が来ているが、まだ確実に決定したわけではない。イタリアリーグは一度経験してみたい。トルコも良い。まだ決まったことはない。中国での生活を終えて決める」
代表引退を発表してもなお、世界各国のリーグから引く手あまたのキム・ヨンギョン。ひとまずは中国でプレーすることになるが、その後の去就にも注目しておきたいところだ。
◇キム・ヨンギョン プロフィール
1988年2月26日生まれ。韓国・京畿道出身。身長192cm。上海ブライトユーベスト(中国)所属。小学4年生からバレーを始め、2005年に新人ドラフト1位で韓国Vリーグの興国生命ピンクスパイダーズに加入。その後、JTマーヴェラス(日本、2009年~2011年)、フェネルバフチェ(トルコ、2011年~2017年)、上海ブライトユーベスト(中国、2017年~2018年)、エジザージュバシュ(トルコ、2018年~2020年)と海外を転々とし、2020-2021シーズンは11年ぶりに復帰した興国生命でプレー。東京五輪でキャプテンとして女子バレー韓国代表をベスト4に導いた後、2021年8月12日に代表引退を発表した。
2019年8月から『シッパンオンニ(食パンお姉さん)』という名前でユーチューブチャンネルを運営している。チャンネル登録者数は約136万人で、総再生回数は約7364万回。
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