元ガンバ大阪ファン・ウィジョ、今夏の移籍は実現せず…複数クラブが興味も移籍金高騰がネックに

かつてガンバ大阪で活躍した韓国代表FWファン・ウィジョ(29)が、ひとまずボルドーでプレーを続けることになった。

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複数のフランスメディアが報じたところによると、ファン・ウィジョは当初、ポルトガル1部プリメイラ・リーガのスポルティングへの移籍に同意し、クラブ側も移籍金1200万ユーロ(日本円=約15億6000万円)で合意していた。

しかし、取引に含まれていたスポルティングFWジョヴァネ・カブラウ(23)が移籍を拒否したことにより交渉は破談。結局、ファン・ウィジョは今シーズンもボルドーに残留することになった。

『20minutes』のクレメント・カルペンティエール記者も、自身のSNSを通じて「ディナモ・モスクワ(ロシア)もファン・ウィジョの獲得を希望していたが、ファン・ウィジョがこれを拒否した」と伝え、ボルドー残留の可能性を伝えている。

同記者は前日、ボルドーが移籍金1400万ユーロ(約18億1560万円)でファン・ウィジョ売却を受け入れたというニュースを伝えたが、移籍先を明らかにしていなかった。ただ今回、そのクラブがディナモ・モスクワであることが明らかになった形だ。

(写真提供=韓国サッカー協会)韓国代表に合流した直後のファン・ウィジョ

深刻な財政難に陥っていたボルドーは、ファン・ウィジョら主力選手の売却を通じて資金を確保し、新たなスタートを切る予定だった。そのなかで、昨季リーグ戦で36試合12ゴールの活躍を披露したファン・ウィジョは複数クラブから注目を浴び、ボルドーも積極的に売り出していた。

当時、ファン・ウィジョに設定された移籍金は1000万ユーロ(約13億円)程度だった。だが、U-24韓国代表のオーバーエイジ枠で出場した東京五輪でハットトリックを挙げる活躍を見せたことで、ボルドーが移籍金を1300~1400万ユーロにまで引き上げた。ところが、直後から欧州クラブの関心が薄くなってしまった。

ファン・ウィジョに興味を持っていたクラブも、移籍金高騰によって獲得に難色を示した。結局、交渉が遅々として進まず困難が生じ、最終的にはスポルティングとディナモ・モスクワのみが残った。しかし、結局は移籍が実現することはなく、ボルドー残留となった。

なお、ファン・ウィジョは2022年カタールW杯アジア最終予選を戦う韓国代表メンバーに選出。8月31日午後にチームに合流し、来る9月2日に行われる初戦のイラク代表戦への準備を進めている。

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