米国女子ツアーで活動する韓国女子ゴルファーが、2010年以来11年ぶりにメジャー大会優勝を逃した。
8月19日から22日まで英スコットランドのカーヌスティゴルフリンクス(パー72、6850ヤード)で行われた米国女子ツアーの今季メジャー最終戦「全英女子オープン」(AIG女子オープン)は、アンナ・ノルドクビスト(34、スウェーデン)の優勝に終わった。
ノルドクビストは通算12アンダーの「276」で大会を制し、優勝賞金87万ドル(日本円=約9557万円)を獲得した。
韓国勢の最高位はキム・セヨン(28)で13位タイ。そのほか、カン・ヘジ(30)が29位タイ、チ・ウンヒ(35)が42位タイ、イ・ジョンウン6(25)が48位タイとなった。2015年大会王者のパク・インビ(33)は52位タイに沈み、キム・アリム(25)やパク・ソンヒョン(27)、ユ・ソヨン(31)らは予選で脱落した。
これにより、韓国勢は2021年に行われた5つのメジャー大会すべてで優勝を逃した。メジャー優勝のないシーズンは2010年以来11年ぶりだ。
2021年に行われたメジャー大会は、「ANAインスピレーション」をパティ・タバタナキット(21、タイ)、「全米女子オープン」を笹生優花(20、フィリピン)、「KPMG女子PGA選手権」をネリー・コルダ(23、アメリカ)、「アムンディ エビアン選手権」をミンジー・リー(25、オーストラリア)が制した。
特に今回の「全英女子オープン」で、韓国勢は優勝はおろか誰一人トップ10に入ることができなかった。これは2003年の「クラフトナビスコ選手権」(現ANAインスピレーション)以来、約18年ぶりのことだ。
“世界最強”を自負する韓国女子ゴルフは、今月初めに行われた東京五輪でメダル獲得に失敗するなど、全体的に振るわないシーズンを送っている。
2021年の米国女子ツアーでは、パク・インビが制した「キア・クラシック」、キム・ヒョージュ(26)が制した「HSBC女子チャンピオンズ」、コ・ジンヨン(26)が制した「ボランティア・オブ・アメリカクラシック」の計3勝のみにとどまっている。
韓国勢が11勝を獲得した2019年と比べると大きな差がある。2020年に行われた4つのメジャー大会でも、韓国勢はうち3大会で優勝を果たしていた。
米国女子ツアーの次戦は、来る9月16日から4日間にかけて米オハイオ州のインバネスクラブで行われる「キャンビア・ポートランドクラシック」だ。
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