東京五輪4強監督は今何思ふ、キム・ヨンギョンらベテラン3人が去った韓国女子バレーの今後

チームの柱たちが去った今、監督は何を思うのだろうか。

東京五輪の終了後、韓国女子バレーボール代表チームの柱だったキム・ヨンギョン(33)、キム・スジ(34)、ヤン・ヒョジン(31)らが相次いで代表引退を発表した。3人とも30代をとうに迎えているだけに、体力的に無理があると判断したという。

今となっては3人の選択は尊重するほかない。

数々の世界大会を戦ってきた3人の猛者

キム・ヨンギョンは2005年から16年間にわたって代表で活躍。3度のオリンピック(2012年ロンドン、2016年リオ、2020年東京)、4度のアジア大会(2006年ドーハ、2010年広州、2014年仁川、2018年ジャカルタ・パレンバン)に出場し、柱としてチームを牽引してきた。

【関連】「キム・ヨンギョンらの穴を埋めてほしい」女子バレー元監督の“いじめ双子待望発言”が韓国で物議

2009年に加入したJTマーヴェラス(日本)から2020年に退団したエジザージュバシュ(トルコ)まで、海外と韓国を往来する殺人的な日程を10年以上繰り返してきたキム・ヨンギョン。東京五輪ですべてを燃やし尽しただけに、韓国バレーボール協会オ・ハンナム会長も彼女の決定を尊重した。

そして韓国代表センターラインの中軸を担ってきたヤン・ヒョジンは2008年、キム・スジは2012年から代表として活躍。10年間、不動の主力としてプレーしながらも、“大エース”キム・ヨンギョンをサポートしてきた。

(写真提供=KOVO)キム・スジ
(写真提供=KOVO)ヤン・ヒョジン

現在、韓国女子代表は過渡期を迎えている。パク・ジョンア(28)、イ・ソヨン(26)、ヨム・ヘソン(30)ら中堅に加え、チョン・ジユン(20、)、パク・ウンジン(21)ら新鋭選手が中心にならなければならない。

イタリア人監督の去就が韓国女子バレーの浮沈を握るか

そして最大のカギは、ステファノ・ラヴァリーニ監督の去就だ。協会側は東京五輪でベスト4に導いた手腕を評価し、ラヴァリーニ監督に再契約を要請している。主力たちが抜けた中で、ラヴァリーニ監督はチームの再建者として適任だと言える。

まだ監督が決定を下していない状況で、協会関係者は「既に(引退する)選手と連絡を取ったと思う。韓国に戻ってきて選手たち自ら発表したが、コミュニケーションはあったはず」とし、「再契約にどのような影響を及ぼすかはわからない」と述べた。

(写真=聯合ニュース)キム・ヨンギョン

ただ一つ確実なのは、ベテランたちの引退によって、2022年に開かれるアジア大会への負担が大きくなったという点だ。実力的にも、精神的にも、3人のベテランの穴は非常に大きい。特に大エース、キム・ヨンギョンの不在は、コート内外で莫大な影響力を及ぼすと目されている

しかし、3人が引退したことによりラヴァリーニ監督が再契約に応じなければ、韓国の女子バレーボールはより大きな混乱に陥る。

韓国人指導者が代案になるだろうが、ここ数年間選手たちを成長させ、東京五輪ベスト4という花を咲かせたラヴァリーニ監督との再契約が、一貫性、効率面、チームの成長など、様々な面でプラスしかもたらさない。

イタリア人監督はどのような決断を下すのだろうか。

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