韓国プロ野球で相次ぐ不祥事受けOB会が謝罪文発表「我々が模範になれなかった」【全文】

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韓国プロ野球KBOリーグで浮き彫りになっている不祥事を受けて、OB会が謝罪文を発表した。

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韓国プロ野球OB会である社団法人一球会のユン・ドンギュン会長は8月11日、謝罪文を通じ、「最近のプロ野球界は新型コロナウイルス感染症のパンデミックのなかで、相次ぐスキャンダルや東京五輪での残念な成績をめぐり、ファンの叱咤と非難を受けています」とし、「これは単にそうした言動をした現役選手の問題だけでなく、野球の先輩たちが自身の役割をきちんと果たせなかったからだと思います。こうした点から、引退選手を代表して頭を下げてお詫びします」と伝えた。

最近の韓国プロ野球は絶体絶命の危機に瀕している。

NCダイノス、ハンファ・イーグルス、キウム・ヒーローズ所属選手計8人(パク・ソクミン、パク・ミヌ、クォン・ヒドン、イ・ミョンギ、ユン・デギョン、チュ・ヒョンサン、ハン・ヒョンヒ、アン・ウジン)が新型コロナ防疫違反で懲戒を受け、キウムのソン・ウヒョンは飲酒運転と関連して警察の取り調べを受けた。

また、KIAタイガースの外国人投手アーロン・ブルックスは大麻成分が含まれた電子タバコをアメリカから取り寄せ、税関に摘発されたことで退団となり、斗山(トゥサン)ベアーズ所属選手はドーピングテストで禁止薬物が検出されたため、現在調査が進められている。

ユン・ドンギュン会長

こうした不祥事と関連して、ユン会長は「今の球界の状況は、我々野球の先輩たちがまともに模範を示せなかったからだと思います」として先輩の責任を強調。今後はアマチュア選手や新人選手に対する教育と、球界の変化のために努力していくことを明らかにした。

「量的成長はあっても質的成長が遅かった結果」

以下、一球会の謝罪文全文。

こんにちは。

プロ野球OB会である社団法人一球会会長のユン・ドンギュンです。

最近のプロ野球界は、新型コロナウイルス感染症のパンデミックのなかで、相次ぐスキャンダルや東京五輪での残念な成績をめぐり、ファンの叱咤と非難を受けています。

韓国プロ野球が韓国最高のプロスポーツになったのは、構成員たちの努力もありましたが、ファンの愛と関心があったからです。にもかかわらず、その関心と愛に応えず、ファンサービスのような基本的な素養の不足はもちろん、社会的に容認されない言行を日常的に行っています。

結局、1982年にプロ野球が発足して以来、千万観衆の時代を切り開いて量的成長は成し遂げましたが、ファンに対する態度や社会的地位にふさわしい貢献など、質的成長が遅くなった結果だと思います。これは単にそうした言動をした現役選手の問題だけでなく、野球の先輩たちが自身の役割をきちんと果たせなかったからだと思います。こうした点から、引退選手を代表して頭を下げてお詫びします。

絶えない事件・事故の中でコロナが拡散する重大な時期に、防疫規則を破って宿舎で部外者と酒宴を繰り広げたことで、プロ野球を見つめるファンの視線はシベリアの野原に吹く風よりも冷たくなりました。しかも後半戦を控えた時点で飲酒運転まで登場し、プロ野球界を非難する声はますます高まっています。

こうした事件・事故を起こした選手たちの過ちに対して、ファンの叱咤と非難が浴びせられるのは当然だと思います。ただ、野球の先輩として彼らの過ちを指摘することはできますが、我々が彼らからどれほど自由なのかと聞かれると、返すことがないことも事実です。

振り返ってみると、今の球界の状況は我々野球の先輩たちがまともに模範を示せなかったからだと思います。“上行下効”という古語があります。上流が澄んでこそ下流も澄むという意味ですが、我々野球の先輩が清い上流になれなかったことで、下流が濁ってしまったようです。

1982年3月27日、東大門(トンデムン)野球場で開かれた韓国プロ野球の開幕式において、光栄にも私は全選手を代表して宣誓しました。当時のプロ野球のキャッチフレーズは「子どもに夢を、若者に情熱を、全国民には健全な余暇を」でした。そうやって始めたプロ野球が、40年経った今、その約束を守れずとても胸が痛いです。そうなったのにはさまざまな理由があるでしょう。ただ、その責任からは私をはじめ、引退した野球人たちも自由ではないと思います。

今のファンの皆さんの怒りは、韓国野球が変化する社会の基準に、ファンの目線に合わせることができていないところにあると思います。一般社会人が一生かけても稼ぎにくいような巨額の年俸や、千万観衆のような量的成長だけを重視してきたことが、結局は韓国野球の危機につながりました。だからこそ、社会とファンが求める基準を満たすには、韓国野球に多くの変化が必要でしょう。

まず、技量発展中心の野球よりは、野球本来の精神に戻らなければならないと思います。野球を通じて、規定を守る遵法精神、一つの目標に向かって進む団結力、結果よりも過程中心主義、失敗を通じた成長など、さまざまなことを学ぶことができます。このような野球に込められた精神を学ぶためには、幼い頃から技術の向上と同じくらいに人格成熟のための時間が必要でしょう。

これを学校単位なら先生がその役割をすることができるし、私のような引退選手が学校を回りながら放課後授業などで力になれると思います。今後、一球会は韓国野球ソフトボール協会などと協議していくつもりです。

また、プロでは新人選手を対象とした教育を強化する必要があります。現在は韓国野球委員会(KBO)が毎年、新人を対象に教育プログラムを施行していますが、その効果は不十分であることが事実です。ここに、球団でもオフシーズンに選手を集め、外部講師などを招いて教育の時間を設けてはいます。

ただ、その時間は非常に少ないです。アメリカだけにしても、マイナーリーグのルーキーリーグやシングルAなどのレベルでは、春季キャンプからほぼ毎日の午後にはそのチームのレジェンドなどを招へいし、プロ選手としての姿勢やルーティンなど、色々なことを教えくれます。こうした時間が韓国プロ野球にももっと必要で、そのような時間の差が今の韓国野球とアメリカ野球の差をもたらしたと思います。一球会はKBOや球団などと連携して、そのような役割を果たしていきたいと思っています。

野球の先輩である我々一球会がまっすぐ立ったとき、韓国野球も社会とファンの目線に合わせていけるでしょう。また、ファンの批判と指摘を謙虚に受け止めてこそ、韓国野球は量的発展だけでなく質的発展を成し遂げることができます。KBOリーグが韓国最高のスポーツリーグになったのは、ファンの皆様の声援があったからです。その声援と願いをこれ以上裏切らないよう、一球会はさらに努力していきます。もちろん、KBOと各球団、指導者たち、そして選手たちが、骨身を削る思いで奮発しなければならないでしょう。

これまでの過ちを反省し、ファンの愛に応える韓国野球になるよう、小さな力でも役に立っていきます。そのような努力を通じて、ファンの声援と関心を取り戻せると思います。もう一度、野球の後輩たちの模範になれなかった点について深くお詫び申し上げます。

ありがとうございます。

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