東京五輪女子バレーボールの準決勝で韓国と対戦予定のブラジルが、主力タンダラ・カイシェタ(32)のドーピング摘発で騒がしい。
8月6日(日本時間)、ブラジルのニュースポータル『UOL』によると、カイシェタはドーピングテストで摘発され、東京五輪の残り試合に出場することができなくなったという。
ブラジルオリンピック委員会は、「5日夜にブラジルアンチドーピング機構(ABCD)から関連の内容を報告された。カイシェタのドーピング違反が確認された」とし、「残りの試合には出場せずブラジルに帰国する」と明らかにした。
カイシェタは、東京五輪開幕前の去る7月7日に実施したドーピング検査で禁止薬物の反応が出たという。世界ドーピング防止機構(WADA)の規定に従い、ブラジル選手団の全選手は6日午前にテストを行った。
WADA規定内のドーピング違反による「チームに対する結果措置」によると、団体種目で特定チームの選手3人以上がドーピングで摘発された場合、チームは没収試合や失格などの制裁措置が下される。
すなわち、カイシェタ以外に2人以上がドーピング検査で陽性と出た場合、韓国は自動的に決勝へ進むことになる。そうでなければ、本日午後9時から有明アリーナで予定されている韓国対ブラジルの準決勝は予定通り行われる。
韓国は1974年モントリオール五輪の銅メダル以来、45年ぶりとなるメダル獲得に挑んでいる。なお、ブラジル選手団のドーピング再検査の結果は午後にも出る予定だ。
ブラジルに追加摘発者がいない場合でも、カイシェタの空白は大きい。カイシェタは去る7月25日に行われたグループステージ初戦の韓国戦で10点を記録し、チームのセットカウント3-0の勝利に貢献していた。
また、セルビア戦ではチーム最多の19点を挙げるなど、フェルナンダ・ロドリゲス(35)やガブリエラ・ギマラエス(27)らとともにブラジルのアタックをけん引していた。
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