銅1で終わってしまった日本バドミントン、なぜ「朴柱奉マジック」は通じなかったのか

2018年8月ジャカルタ・アジア競技大会。当時、朴柱奉ヘッドコーチ率いる日本バドミントン代表は、女子団体戦決勝で大会6連覇を狙っていた中国を3-1で破り、金メダルを獲得する快挙を成し遂げた。「朴柱奉マジック」が通じたという賛辞も出た。

試合後、朴柱奉ヘッドコーチは日本の取材陣に囲まれ、日の丸を胸につけたまま流暢な日本語でインタビューし、注目を集めた。

韓国取材陣に対しては、「中国に勝ってこそ真のチャンピオンではないか」と選手たちに強調した。勝ててとてもうれしい」と語った。 当時の金メダルは2004年にヘッドコーチとして日本のバドミントン界に進出した彼が成し遂げた偉大な業績の一つだった。

それから3年後の2020東京五輪。 韓国が生んだレジェンドでありながら、17年間日本の指導者として活躍し、優勝を牽引してきた朴柱奉ヘッドコーチの「マジック」は、今回は見られなかった。

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(写真=聯合ニュース)パク・ジュボン

日本は男子シングルスはもちろん、女子ダブルスなどで強力な金メダル候補だったが、頼りにしていた世界トップクラスのスター選手たちが相次いで敗北し、結局、渡辺勇大・東野有紗の混合ダブルス銅メダル1個に終わってしまった。

今にして思えば、出だしから良くなかった。男子シングルス世界ランキング1位の桃田賢人が1次リーグ第2戦で、「韓国の伏兵」ホ・グァンヒに0-2で敗れ、8強進出に失敗した。 ホ・グァンヒは世界38位で誰も注目しなかった選手だったため、桃田の敗北が日本列島に投げかけた衝撃は大きかった。

メダルが期待されていた女子シングルスでも、準々決勝で世界3位の奥原希望が9位の何冰嬌(中国)に1-2で逆転負け、5位の山口茜は7位のシンドゥ・プサルラ(インド)に0-2でそれぞれ敗れ、メダル圏から遠ざかった。

金メダルを期待していた女子ダブルスでも、2組が準々決勝で敗退した。世界ランキング1位の福島由紀、広田彩花ペアは中国ペアに、世界ランク2位の永原和可那、松本麻佑ペアは世界ランク5位のキム・ソヨン&コン・ヒヨン(韓国)にそれぞれ1-2で負けたのだ。

女子ダブルスは当初、韓国、中国、日本の三国志が予想され、どのチームが優勝するか予測不可能だった。

朴柱奉ヘッドコーチは、今回の東京五輪で各種日本代表を指導している9人の外国人指導者のうち、唯一のアジア人だ。彼は2004年に日本のバドミントンと縁を結んだ後、ハードな訓練の導入などで日本のバドミントンを変え、2016年リオデジャネイロ五輪の時は、女子ダブルスで髙橋礼華&松友美佐紀ペアが金メダルを獲得した。日本初のバドミントン金メダルだった。

朴柱奉ヘッドコーチは選手時代、1992年バルセロナ五輪男子ダブルス金メダル、1996年アトランタ五輪混合ダブルス銀メダルを獲得し、韓国では「シャトルコックの皇帝」と呼ばれた。ワールドチャンピオンシップでは男子ダブルスと混合ダブルスで5回金メダルを獲得した。 世界バドミントン連盟(BWF)の名誉の殿堂にも入った。

今回の東京五輪で「マジック」が通じなかったのは、周囲の過度な期待と選手たちの五輪金メダルに対するプレッシャーのためという分析が支配的なようだ。

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