メジャーリーグ(MLB)の開幕戦が迫り、韓国人メジャーリーガー“5人衆”も一斉に出撃を待機している。
2002年のパク・チャンホ以来、17年ぶりに開幕投手に指名されたリュ・ヒョンジン(32、ロサンゼルス・ドジャース)をはじめ、チュ・シンス(36、テキサス・レンジャーズ)、カン・ジョンホ(31、ピッツバーグ・パイレーツ)、オ・スンファン(36、コロラド・ロッキーズ)、チェ・ジマン(27、タンパベイ・レイズ)が、3月29日(日本時間)から全162試合のスタートラインに立つ。
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韓国人メジャーリーガーの出発点は、チェ・ジマンが担う。
レイズは同日午前5時、ホームでヒューストン・アストロズと対戦する。ジャスティン・バーランダー(アストロズ)とブレイク・スネル(レイズ)というサイ・ヤング賞受賞歴を持つエース同士が先発するなかで、チェ・ジマンもバーランダーと真剣勝負する可能性が高い。
チェ・ジマンは昨シーズン、メジャーデビューして最多となる61試合に出場した。シーズン中盤にミルウォーキー・ブルワーズからレイズにトレードされた後、長打力を誇って存在感を示した。今年のオープン戦期間も打率0.366、2本塁打、7打点、OPS(出塁率+長打率)1.066と好調を見せている。このまま上昇曲線を描けば、シーズンフル出場も十分に狙える。
チェ・ジマンの次は、チュ・シンスだ。
レンジャーズは午前5時5分、シカゴ・カブスとホームで開幕戦を迎える。1番打者として出場するチュ・シンスは、左腕エースのジョン・レスターと向き合う。チュ・シンスはレスターを相手に通算21打席、打率0.118と苦戦している。しかし2014年シーズン以降、レスターとは一度も対戦していない。5年ぶりの対決だけに、過去の記録がそのまま続くという保証はない。
リュ・ヒョンジンとカン・ジョンホ、オ・スンファンは、同じ時間にグラウンドに立つ。
午前5時10分、ドジャースはホームでアリゾナ・ダイヤモンドバックスと、パイレーツはアウェーでシンシナティ・レッズと対戦する。ロッキーズは、マイアミ・マーリンズと開幕戦を行う。
リュ・ヒョンジンは初となる開幕投手で、パイレーツのサードを担うカン・ジョンホも開幕戦の先発出場は今回が初めてだ。オ・スンファンは2016シーズンにメジャー進出後、昨年まで3シーズンを通して開幕戦に出場している。ロッキーズが試合中盤以降にリードしていれば、4年連続の開幕戦登板が有力だ。
マッチアップも興味深い。リュ・ヒョンジンは、過去ドジャースで同じ先発陣だったザック・グレインキーと投げ合う。互いに投手と打者としても対戦する。
カン・ジョンホが対戦するレッズの投手はメジャー3年目を迎える右腕ルイス・カスティーヨだ。カスティーヨと初対戦となるカン・ジョンホだが、彼はオープン戦期間に初対戦の投手を相手に猛打を振るった。オープン戦のホームラン1位(7本)を記録したカン・ジョンホが、開幕戦でもアーチを描くか注目したい。
メジャーリーグで開幕戦は、特別な意味を持つ。現地時間では平日昼間に試合が始まるが、野球ファンは仕事を休んで球場を訪れる。野球の歴史が始まった当時、ナイトゲームがなかったことから、その伝統を引き継いで、開幕戦は日中に行われることが多いのだ。
2001年、韓国人メジャーリーガーとして初めて開幕投手に指名されたパク・チャンホが無失点投球を見せたように、今シーズン“5人衆”がどんなスタートを切るのか注目したい。
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