日本サッカーがコパ・アメリカにベストメンバーではない実質Bチームを送る可能性が出てきたという。
3月28日付けの『スポーツ報知』など複数の日本メディアは、森保一監督率いるサッカー日本代表が、欧州組の選出問題でコパ・アメリカにベストメンバーを送れない可能性が高いと報じた。その関係で、17歳の久保建英が派遣候補であるという。
コパ・アメリカは6月14日に開幕し、7月7日に終わる。
大会期間が長いが、EUROやアジアカップのように大陸選手権であるため、クラブには派遣協力義務のある大会だ。
しかし、日本代表は状況が違う。国際サッカー連盟(FIFA)の規定によると、各国協会は1年に1回まで、大陸選手権のために選手を所属クラブの同意なしに招集することができる。この規定に基づくと、日本はすでに今年1月のアジアカップで選手を招集した。そのため日本代表選手を保有しているクラブは、日本サッカー協会のコパ・アメリカ招集要請を拒否することができるわけだ。
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これに先立ち、日本サッカー協会側は選手派遣協力を取り付けるために、欧州組の所属クラブと対話を重ねてきたが、大半の欧州クラブが「選手たちは休息が必要だ」という理由で、選出に難色を示したという。
森保一監督は「現状としてはコパ・アメリカには別のチーム編成で臨むことになる」と、事実上のベストメンバー編成が難しくなったことを認めた。
さらに、久保の選出の可能性を示唆した。17歳の久保はU-23日本代表に飛び級で参加しても結果を出ている。「次のステップへの扉は自然と開いていくと思う」と、抜擢可能性を間接的に暗示した。
久保は韓国のイ・ガンインと同い年の日本の有望株だ。イ・ガンインがバレンシアに入団した2011年、久保はバルセロナと契約し、日本サッカーをリードする人材として注目された。
2015年にバルセロナが移籍規定違反の処分を受けたため、久保もイ・スンウ、ペク・スンホ、チャン・ギョルヒなどとともに公式戦に出られない状況になり、日本に戻った。現在はFC東京で活躍している。
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