東京五輪の“問題放送”で社長が謝罪した韓国テレビ局MBC、同日にまた不適切な発言…その内容は?

2021年07月27日 スポーツ一般 #東京五輪

東京五輪の中継で問題を多発させている韓国テレビ局MBCが、またもや失言で批判を集めている。

【画像】韓国MBC、ウクライナ紹介時にチェルノブイリ原発の写真使用して大炎上

失言があったのは、7月26日に行われた男子柔道73kg級3位決定戦で韓国代表の安昌林(アン・チャンリム)が、アゼルバイジャンのルスタム・オルジョフを下し、銅メダルに輝いたときだ。

その試合を中継していた最中、MBCのとあるキャスターは「私たちが望んだ色のメダルではないが」と残念そうに発言した。別の出演者が「銅メダルも貴重な成果」と述べると、そのキャスターは「私たちの選手が5年間、流して来た汗と涙に対する対価として満足できるようだ」と取り繕った。

しかし「私たちが望んだ色のメダルではない」という発言は、少なくない批判にさらされている。

『中央日報』は「社長が謝罪した日…MBC、アン・チャンリムに“私たちが望んだメダルの色ではないが」と報じ、YTNも「”望んだメダルの色ではないが“…MBCオリンピック中継で再び騒動」と伝えた。

東京五輪で銅メダルに輝いた安昌林(写真は2016年リオ五輪)

数々の“放送事故”で社長が謝罪したばかりのMBC

そもそもMBCは、相手国を嘲笑するかのような報道で非難を浴び、社長が謝罪したばかりだった。同日、MBCのパク・ソンジェ社長が対国民記者会見を開き、頭を下げて謝罪している。

パク社長は「慎重ではない放送、参加国への配慮が欠けていた放送について、心に傷を負った該当国の国民と失望した視聴者の皆さんに、MBCコンテンツの最高責任者として頭を下げて謝罪する」と述べていた。

先立ってMBCは、7月23日に生中継された東京五輪の開幕式で、相手国を配慮しない説明と写真の紹介で多くの非難を浴びた。

ウクライナ選手団が入場した際には、同国の紹介写真として、最大60万人の犠牲者を生んだチェルノブイリ原発の写真を使用。またエルサルバドルを紹介する際には、ビットコインの写真などを利用し、適切ではないという批判を受けた。他にも、ハイチを紹介する際には、「大統領暗殺に政局は霧の中」という説明文をつけて、同国国民を傷つけた。

さらに7月25日に生中継した男子サッカー、韓国とルーマニアの試合では、オウンゴールをしてしまったルーマニアDFラズバン・マリンに対して、「ありがとうマリン」という字幕をつけて議論を呼んだ。

ルーマニアサッカー協会側も正式に「韓国のMBCが“ありがとう、マリン、オウンゴール”という字幕で、マリンの恥ずかしい瞬間を嘲笑(mocked)した」と叱責した。

度重なる失態で議論を呼んでいるMBCだが、さらなる問題となるのか、注目したい。

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