「コロナ禍でも心を一つに」を叫んだ東京五輪開会式、無観客開催も“距離置き”が行方不明

2021年07月24日 スポーツ一般 #東京五輪

新型コロナウイルス感染症のパンデミックを克服するメッセージとして開こうとした東京五輪の開会式は、未曽有の無観客の事態で寂しく聖火に火をつけた。

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7月23日、東京の国立競技場で「United by Emotion(感動で、私たちは一つになる)」というテーマで開かれた開会式は、新型コロナの影響で各国首脳やオリンピック関係者、取材陣など950人余りだけが現地を見守り、約4時間行われた。

「離れていても我々は一人ではない」というメッセージを強調して幕を開けた開会式は、コロナ時代に距離を置いて個人練習をする選手が登場し、彼らを一つにつなぐラインをテーマにした多彩なパフォーマンスが行われた。

また、日本の伝統と歴史の素材が登場し、ハイライトに向かった。しかし、新型コロナ感染拡大の余波による無観客政策のためか、開会式特有の雄大さや熱っぽい雰囲気は感じられなかった。

韓国選手団は開会式で全体参加206カ国中103番目に登場した。この日、午後8時38分から始まった選手団入場で、韓国は午後9時40分頃、タイに続いて登場した。

旗手のキム・ヨンギョン(バレーボール)とファン・ソンウ(水泳)が先頭に立ち、バレーボール、ラグビー、水泳、射撃の4種目の選手22人と、チャン・インファ選手団長、チェ・ユン副団長ら役員6人含む28人が後に続いた。

韓国選手団が入場すると、開会式に参加した潘基文(パン・ギムン)前国連事務総長が起立して手を叩いた。潘基文氏は最近、国際オリンピック委員会(IOC)の倫理委員長に再選した。

韓国選手団は東京五輪に選手232人、役員122人など、29種目合計354人を派遣した。ただ、東京都内の新型コロナ再拡散を考慮し、開会式には30人だけが参加した。

この日の選手団入場では、近代オリンピックが初めて開かれたギリシャが最初に入場し、2016年リオ五輪に続き2回目の出場となった難民選手団が後に続いた。そして、2028年ロサンゼルス五輪開催地のアメリカ、2024年パリ五輪開催地のフランスに続き、今大会の開催国である日本が、最後の206番目に登場した。

ただ、選手団入場時は新型コロナ防疫規則の基本の一つである「ソーシャルディスタンスは失踪した様子だった。入場時こそ距離を置いて入ってきた各国の選手は、しばらくして1カ所に固まったり座ったりした。加えて、一部の選手はマスクもせずに肩を組んで記念撮影をしていた。

(写真=聯合ニュース)

最も関心を集めた聖火の最終点火者は、日本の国際的な女子テニスのスター、大坂なおみだった。大坂は中央の舞台で富士山をイメージした造形物につながる階段を上り、火をつけた。

一方、開会式を控え国立競技場周辺では「オリンピック開催反対デモ」が続いた。一部市民は「オリンピックに反対する」というピケットを持ち、新型コロナの状況で無理に大会を強行した政府と組織委員会を非難した。

50代とみられるとある男性は、「コロナ大量殺戮」と書かれた黄色いTシャツを着て登場し、オリンピックの無理な開催が状況をさらに悪化させると批判した。

また別の市民は、五輪旗に菅義偉首相やトーマス・バッハIOC会長などの顔を載せ、「オリンピックを中断せよ」と叫んでいた。

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