大谷翔平(26、ロサンゼルス・エンゼルス)の活躍に終わりはあるのだろうか。
まるで漫画のキャラクターのような役割をエンゼルスで務め、米メジャーリーグ(MLB)の舞台を揺るがしている大谷。彼は6月22日(日本時間)、MLBの選ぶアメリカン・リーグの週間MVPに輝いた。大谷の週間MVP受賞は3年ぶり3度目だ。
大谷は直近7試合、打者として27打数8安打(打率0.296)、8本塁打、9打点を記録。投手では18日のデトロイト・タイガース戦で6イニングを投げ、5安打1失点で勝利投手となった。7試合における大谷のOPS(出塁率+長打率)1.350だ。
そんな大谷は19日、来る7月12日にコロラド州デンバーのクアーズ・フィールドで行われる「ホームランダービー」への出場を明かした。大谷はこの1週間で6本塁打を放ち、トロント・ブルージェイズのウラジミール・ゲレーロ・ジュニア(22)とともに本塁打数でMLB全体トップに立っている。
アジア人選手のホームランダービー出場は、2005年に当時ロサンゼルス・ドジャース所属のチェ・ヒソプが果たして以来約16年ぶりだ。
今年のホームランダービーは“投手の墓場”の異名を持つクアーズ・フィールドで行われるだけに、本塁打の飛距離も大きな関心事だ。大谷は現在まで、長距離の本塁打を全体2番目に多く放っている。MLBは長距離本塁打の基準を450フィート(137.16メートル)とみているが、ここまでゲレーロ・ジュニアが11本、大谷が9本の長距離砲を記録している。
MLBではアジア人選手が本塁打王に輝いたことがない。2004年、当時ニューヨーク・ヤンキース所属の松井秀喜が記録した31本が1シーズン最多本塁打数だ。現状を見るに、大谷が先輩の記録を上回る日は近いものとみられる。
今シーズンの大谷の活躍は、まさに漫画の主人公級といっても過言ではない。
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