2年前に“ポーランド神話”を築いた2人の主役が再会する。“韓国の至宝”ことMFイ・ガンイン(20、バレンシア)が、U-24韓国代表として初めてFWオ・セフン(22、金泉尚武)とコンビを組む。
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キム・ハクボム監督率いるU-24韓国代表は本日(6月15日)、済州(チェジュ)ワールドカップ競技場で2度目の国際親善試合を戦う。キム監督はこの試合、12日の第1戦で起用しなかった選手や途中出場の選手を先発に送り出す予定だ。
なかでも、攻撃陣ではイ・ガンインとオ・セフンの先発出場が予告されている。キム監督はイ・ガンインについて、「今日(第1戦)は投入する計画がなかった。次の試合(第2戦)は今回出場しなかった選手が出場する」と述べた。2人はいずれも第1戦を欠場しただけに、先発でU-24韓国代表の攻撃をリードするものとみられる。
イ・ガンインとオ・セフンは2年前の2019年6月、ポーランドで行われたU-20ワールドカップでU-20韓国代表を準優勝に導いた。
イ・ガンインはチームのエースとして活躍し、1999年生まれの選手が主に出場する同大会で2001年生まれながら最優秀選手に選出。彼ほどの注目度こそなかったものの、長身ストライカーのオ・セフンも大会を通じて高いポテンシャルを発揮した。
オ・セフンはポストプレーや連携、決定力などさまざまな能力を持ち合わせた選手だ。
この2年間は韓国国軍部隊傘下のサッカーチームである金泉尚武(キムチョン・サンム)で兵役をこなしながら、身体的、技術的、そして精神的に成長したという評価を受けており、U-24韓国代表で最も主力に近いストライカーとされている。
そのオ・セフンと異なり、イ・ガンインはまだ東京五輪を控えるU-24韓国代表でプレーしたことがない。個人の能力には疑いの余地もないが、チームにどれだけフィットできるかがカギとなる。キム監督は第2戦を通じてイ・ガンインと周囲の連携を確認し、最終エントリー18人に含めるかを決める見通しだ。
もっとも、かつてコンビを組んだオ・セフンが、U-24韓国代表でもイ・ガンインの適応を助けるものとみられる。
オ・セフンは前線でボールをキープし、ためを作るプレーに優れる。スピードや運動量で勝負するタイプではないが、チームにはFWイ・ドンジュン(24、蔚山現代)やFWチョン・ウヨン(21、フライブルク)など足の速いウィンガーがいるため、良いコンビネーションを見せられる可能性が高い。
U-20韓国代表時代もイ・ガンイン、オ・セフン、そしてFWオム・ウォンサン(22、光州FC)と続く攻撃ラインが驚異的だった。イ・ガンインはクロスの精度にも優れるため、オ・セフンの高さを活かすこともできる。
キム監督はイ・ガンインのような天才型の選手を好む。守備的MFを2人配置する4-2-3-1のフォーメーションを活用し、攻撃的MFの能力を極大化するスタイルだ。
イ・ガンインは創造的でパスの正確さも優れる。彼がU-24韓国代表でも中心選手となれれば、今後クラブでの活躍につなぐこともあり得る。来るU-24ガーナ代表戦は、イ・ガンインの東京五輪出場可否につながる重要な機会となりそうだ。
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