タイ代表率いる西野朗監督と、インドネシア代表率いるシン・テヨン監督による“監督日韓戦”がワールドカップ予選で実現。結果は両者痛み分けのドローに終わった。
6月4日(日本時間)にUAEのアール・マクトゥーム・スタジアムで行われた2022年カタールW杯アジア2次予選グループGでタイとインドネシアが対戦し、2-2で引き分けた。
インドネシアにとって、この引き分けは貴重な結果と言えるだろう。というのも、同国は2019年12月にシン監督が就任する以前まで5連敗していて、すでに予選敗退が決まっているからだ。サイモン・マクメネミー前監督体制での前回対戦時にはホームで3失点完敗を喫していただけに、今回の勝ち点1獲得は成果とも言って良い。
一方、西野監督のタイとしては、2大会連続の最終予選(3次予選)進出を目指すうえで痛恨のドローとなった。
タイは今後、来る8日にUAE、16日にマレーシアと対戦。インドネシアは8日にベトナム、12日にUAEと対戦する。
シン監督率いるインドネシア代表メンバーには今回、Kリーグから1人の選手が選ばれている。Kリーグ2(2部)の安山(アンサン)グリナースに所属するDFアスナウィ・マンクアラム(21)がその人だ。
安山で日本人選手のMF磐瀬剛(25)とチームメイトでもあるアスナウィは、シン監督の推薦を受け、今年1月に韓国へ進出。初挑戦のKリーグでは現在まで5試合に出場し、1アシストを記録している。
そんな彼は今回のタイ戦でフル出場。豊富な運動量を活かし、インドネシアの価値点1獲得に貢献してみせた。
ちなみに、インドネシアが次回対戦するベトナムを指揮しているのは、2002年日韓W杯で韓国代表の首席コーチを務めたパク・ハンソ監督。“監督日韓戦”に次いで行われる“韓国人監督ダービー”も楽しみにしたいところだ。
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