キム・ヨンギョンがいなくても勝てるチームに…女子バレー韓国代表が主力を休ませるワケ

女子バレー韓国代表を率いるステファノ・ラバリニ監督は、結果よりも選手間の競争力を重視している。

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イタリア・リミニで行われているFIVBバレーボールネーションズリーグ女子で、韓国は6月1日(日本時間)、ポーランドにセットカウント0-3(15-25、20-25、22-25)の完敗を喫した。これにより、韓国の大会成績は1勝3敗となった。

ラバリニ監督はこの試合、代表エースでありキャプテンのキム・ヨンギョン(33)をメンバーから外した。キム・ヨンギョンは大会2日目のタイ戦も休んでいた。

キム・ヨンギョン

その代わり、レフトではイ・ソヨン(26、KGC人参公社)とピョ・スンジュ(28、IBK企業銀行アルトス)が攻撃をリードした。ミドルブロッカーのヤン・ヒョジン(31、現代建設ヒルステート)も欠場し、リベロのオ・ジヨン(32、GSカルテックス・ソウルKIXX)も休息を取った。

ピョ・スンジュが9得点、パク・ジョンア(28、韓国道路公社ハイパス)が8得点を挙げ、ミドルブロッカーのイ・ダヒョン(19、現代建設)が7得点を記録した。二桁得点を挙げた選手はいなかった。

毎試合100%で臨まないワケ

ラバリニ監督が主力を先発から外し、ローテーションを稼働する背景はさまざまな方面から解釈することができる。

まず、今大会は日程がタイトだ。ポーランド戦後、休み暇なく1日午後7時からドミニカ共和国と戦わなければならない。翌2日にはベルギー戦が控えている。試合間で十分な休憩時間が与えられない、体力に無理が伴う日程だ。

今大会は東京五輪を準備する舞台に過ぎないということも、ラバリニ監督が毎試合で100%の戦力を送り出さない理由だ。

ラバリニ監督は昨年1月の東京五輪アジア予選以来、約1年4か月ぶりに選手と再会した。久しぶりの実戦であり、さらには学生時代のいじめ発覚で主力選手のイ・ジェヨン(24)とイ・ダヨン(24)が抜けた。

イ・ジェヨン(左)とイ・ダヨン

そのうえ、キム・スジ(33、IBK企業銀行)とキム・ヒジン(30、IBK企業銀行)も負傷で戦力から外れた。新たなレフト、ライト、そしてセンターの選手を試さなければならない。

ラバリニ監督は大会期間、今後も同様の方法で選手を起用する見通しだ。現時点での結果が重要ではなく、すべての選手の技量を引き上げると同時に、組織力も整えなければならないだけに、幅広いローテーションを基盤に大会を戦い抜くものと見られる。

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