5月29~30日、「JR東日本カップ2021第95回関東大学サッカーリーグ戦」第7節が行われた。
5月29日に行われた明治大学と駒澤大学の試合は、前半12分に駒澤大学・荒木駿太の右コーナーキックを米谷拓海がヘディングで決めて、駒澤大学が先制。後半39分にも江﨑巧朗の縦パスを左サイドで受けた荒木駿太がドリブルで運び、最後は右足に持ち替えてゴールを奪い、試合は2-0で駒澤大学が勝利を収めた。
試合後、駒澤大学・秋田浩一監督は勝因について、「相手より走って、粘った。テクニック、タクティクスを比べたら、うちのほうが劣るかもしれないが、走力、頑張れる力、粘り強さでは勝てる可能性がある」と述べた。
さらに「深井正樹コーチが来て、タッチ数を少なくしてゴール前に速く運ぶ意識、ドカンと蹴るのではなくて、短いボールタッチで速くゴール前に運ぶ意識が出てきた」と説明した。
また、この日1ゴール1アシストを記録した荒木駿太について、「荒木駿太の存在が大きい。動いて、拾ってつないでくれる」と称賛し、プロ内定を決めた彼の成長した点について、「スタミナはあるが、今までは単発だった動作が連続でできるようになってきた」と評価した。
さらに、「点数を取りにいくようになった」ことを挙げ、「どちらかというと、ギリギリのところでパスを選択するタイプだった。今日の2点目のシーンもセンタリングするかと思ったが、右足に持ち替えて右足で打った。ああいうところが良くなってきた。サッカーは点数を取るゲームだから、ゴールへ行かない選手は怖くない。そういう意味でも成長したと思う」と続けた。
30日には、慶應義塾大学と流通経済大学の試合が行われた。試合は、前半24分に佐藤響のゴールで流通経済大学が先制し前半を折り返す。
流通経済大学について、「クオリティ高い選手が多くいるので、まずはディフェンスから入ること。クオリティが高い分、前がかりになるシーンが多かったので、そこの背後をしっかり狙って行きたい」と分析していた慶應義塾大学・淺海友峰監督は、ハーフタイムに、「全体としてはうちの選手も頑張ってたと思うが、相手のクオリティのほうが上回っていた。もう1回、1本のところにこだわる。疲れが見えていたので人は代えるが、全体の戦い方は変えないで、より1本の部分にこだわってやっていこう」と話したという。
その慶應義塾大学が後半2分、日川優太が右から後半最初のロングスローを投げる。相手ゴールキーパーがそのボールをはじくが、橋本健人が頭でつなぎ、小山内慎一郎がハーフバウンドのボールに右足を振り抜いてゴールネットを揺らし、同点に追いつく。
さらに、慶應義塾大学は後半26分にも、日川優太のロングスローを酒井綜一郎が頭ですらしたボールを、山田大敬が胸トラップからバイシクルで決めて逆転。試合は2-1で慶應義塾大学が今季リーグ戦初勝利を収めた。
第7節の結果は以下の通り。
【1部リーグ】
明治大学 0-2 駒澤大学
慶應義塾大学 2-1 流通経済大学
早稲田大学 0-0 国士舘大学
法政大学 4-2 筑波大学
立正大学 2-0 拓殖大学
【2部リーグ】
専修大学 0-1 日本体育大学
神奈川大学 0-1 東京学芸大学
産業能率大学 0-1 立教大学
関東学院大学 1-1 東洋大学
中央大学 1-1 日本大学
(文=玉 昌浩)
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