「性的暴行疑惑を暴露した人物が突然、“警察署を変えてほしい”と…」
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元サッカー韓国代表キ・ソンヨン(32)の法律代理人を務める法務法人ソピョンのソン・サンヨプ弁護士は5月27日、キ・ソンヨンの性的暴行疑惑を暴露した人物がとんでもない言いがかりをつけているとし、上記のように述べた。
前日の26日、法務法人炫(ヒョン)のパク・ジフン弁護士は、性的暴行被害を主張するC氏とD氏が、キ・ソンヨンの法律代理人であるソン弁護士を「虚偽事実の流布による名誉棄損罪」で刑事告訴し、2億ウォン(日本円=約2000万円)の損害賠償請求訴訟を起こしたことを明らかにした。
これに先立ち、ソン弁護士は報道資料を通じてC氏とD氏を「対国民詐欺劇の被疑者」と称し、疑惑を暴露した人物が2か月間にわたる捜査機関の出頭要求に協力しなかったと主張していた。
この主張に対し、パク弁護士は「被害者は瑞草(ソチョ)警察署が指定した調査日に合わせて出席しており、捜査に協力しなかったという事実はまったくない」とし、「ソン弁護士が配布した立場文に記された明白な虚偽事実が、被害者の名誉を毀損している」と反論した。
ただ、ソン護士もパク弁護士側の主張を強く反論。「被疑者側が常にマスコミのインタビューで虚偽事実を流布するため、これを正すための対応が本質だった。だが、本質は言わずに突拍子もない難癖をつけている」とし、「“1日も早く真実が明らかになることを望む”と言った被疑者側は、むしろ捜査を遅らせる行動をした」と強調した。
続けて、「被疑者側はこの事件に対する捜査準備を終えた瑞草警察署で捜査を受けると同意したが、突然“警察署を変えてほしい”と要求した」とし、「何の捜査準備もできていないほかの警察署に事件が移送されれば、調査開始まで不必要な時間がかかるは当然だ。それを理解していない弁護士はいないはずだ」と付け加えた。
ソン弁護士はこれまでの日程を改めて整理し、キ・ソンヨンの性的暴行疑惑を主張する人物を再度反論した。
ソン弁護士が報道資料として羅列した日程は以下の通り。
2021年3月22日:キ・ソンヨン選手が瑞草警察署に告訴状を提出
2021年3月31日:キ・ソンヨン選手が瑞草警察署で取り調べを受ける
2021年4月:この1カ月間、何の捜査も行われず
2021年4月27日:被疑者側が取り調べの日程を後日にしてほしいと要請したことを瑞草警察署が確認
2021年5月12日:被疑者側が事件を京畿道(キョンギド)楊州(ヤンジュ)警察署に移送してほしいと申請したことを瑞草警察署が確認
2021年5月24日:被疑者側の1人が初めて取り調べを受ける
キ・ソンヨンは3月22日、小学校時代にキ・ソンヨンから性的暴行を受けたと主張した人物2人に対し、刑事告訴とともに5億ウォン(約5000万円)の損害賠償請求訴訟を起こしていた。
2月24日、被疑者2人はパク弁護士を通じ、全羅南道(チョルラナムド)のとある小学校でサッカー部生活をしていた2000年1月から6月にかけて、先輩から性的暴行を受けていたことを暴露した。
当時、被疑者は先輩の実名を明かしていなかったが、内容からしてその先輩がキ・ソンヨンなのではないかという疑惑がもたれていた。
これに対し、キ・ソンヨンはKリーグ開幕戦後に自ら記者会見を開くなどして潔白を訴え、被疑者に性的暴行の証拠の公開を求めると、彼らは「法廷で明らかにする」とし、「告訴してほしい」と要求した。
また、被疑者はMBCの報道番組『PD手帳』にも出演し、キ・ソンヨンの性的暴行疑惑を改めて提起。さらには、裁判ですべての証拠と証人を公開することを明らかにした。
キ・ソンヨン側は関連の放送が不公平だと主張し、彼らの通話中の証言音声を公開。「疑惑ではなく明確な証拠を出せ」と再度要求していたが、最終的には告訴を決断した。
対する被疑者も、キ・ソンヨンと彼らの間を仲裁したC氏の録音を公開し、「キ・ソンヨンが多様な形で懐柔と脅迫をした」と主張していた。
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