韓国Vリーグ女子部で10年ぶり誕生の新球団がホームタウン確定!気になる選手確保も準備着々

韓国プロバレーボールのVリーグ女子部に7球団目として新規参入するペッパー貯蓄銀行のホームタウンが決定した。

5月10日、韓国の複数メディアはペッパー貯蓄銀行のホームタウンが光州(クァンジュ)広域市に確定したことを伝えた。調印式は来る13日に行われ、その場で光州市の支援内容などが発表されるという。

当初の有力候補は城南(ソンナム)市だった。城南市は首都圏のためアクセスも良く、メディアの注目も受けやすい。遠征時も長距離移動を強いられないため、経費削減にもつながるとし、ペッパー貯蓄銀行の第1候補とされていた。

ただ、Vリーグを管轄する韓国バレーボール連盟(KOVO)側は光州広域市をホームタウンに推薦した。というのも、Vリーグの球団があまりに首都圏に集中しているからだ。

(写真提供=KOVO)2019年に光州市で行われたVリーグ女子部4球団を招いての招待試合

現在、ペッパー貯蓄銀行を除く男女部計13球団のうち、ソウルや首都圏をホームタウンに据えているのは過半数の9球団。女子部に限れば、非首都圏の球団は韓国道路公社ハイパス(慶尚北道・金泉市)とKGC人参公社(大田広域市)の2球団しかない。

そのため、KOVOは国内にバレーボールをより普及させるための一環として、韓国南西部の光州市を推した。

実際にもペッパー貯蓄銀行は光州市を訪れ、市が試合会場として推薦する念珠(ヨムジュ)総合体育館、ピッコウル体育館、光州女子大学ユニバーシアード体育館などを調査した。そして、最終的に光州市をホームタウンとすることで決めた。

初代監督はロンドン五輪の韓国代表指揮官

ホームタウンが決定したペッパー貯蓄銀行は、いよいよ新シーズンへの準備を本格的に始動する。

初代監督にはキム・ヒョンシル氏(69)を据えた。キム監督は1970年代から指導者キャリアをスタートさせた経験豊富な指揮官で、2012年ロンドン五輪では女子バレー韓国代表を率い、チームを36年ぶりのベスト4に導いた実績もある。

気になる選手数の確保は、他球団による「保護選手リスト」を基に解決する見通しだ。

これはペッパー貯蓄銀行の選手確保問題を解決するための救済案で、各球団は所属選手の中から9人の保護選手を決定し、保護選手に含まれなかったうちの1人をペッパー貯蓄銀行に派遣しなければならない。

ペッパー貯蓄銀行は5月10日までに受け取った保護選手リストを基に、14日午後6時までに各球団から指名する選手を決定する。

(写真提供=KOVO)外国人選手ドラフトでのペッパー貯蓄銀行

また、先月末の外国人選手ドラフトではハンガリー出身で身長192センチの長身アタッカー、エリザベト・イネ・バルガ(22)を全体1位指名で獲得。そのほか、新人ドラフトでも2021年に6人、2022年に1人をそれぞれ優先指名できる権利も得ている。

Vリーグ女子部における新球団参入は約10年ぶり。前回はIBK企業銀行アルトスが2010年10月にKOVOから創設の承認を受け、翌2011年8月に正式に創設された。なお、IBK企業銀行の昨シーズン成績は6球団中3位だった。

2021-2022シーズンのVリーグ女子部は来る10月16日に開幕し、翌2022年4月4日まで行われる予定だ。開幕前から早くも注目を集めるペッパー貯蓄銀行の動向に今後も注目したい。

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