2023年サッカー女子W杯は“南北共同開催”? FIFAが提案、3つのメリットとは

2019年03月05日 サッカー #女子サッカー

サッカー女子W杯が南北にとって初めて共同開催するスポーツメガイベントになるのだろうか。

4年後に開かれる2023年女子W杯に、南北共同開催の可能性が開かれた。AP通信が3月4日に報じたところによると、国際サッカー連盟(FIFA)ジャンニ・インファンティーノ会長は国際サッカー評議会(IFAB)で、「韓国と北朝鮮の女子W杯共同開催の話を聞いた。ものすごいことになるだろう」と明らかにした。

これに対して韓国サッカー協会ホン・ミョンボ専務理事は、本紙『スポーツソウル』とのインタビューで「先月FIFAが先に共同開催を提案した。私たちも検討を行い、政府側に現状を伝えた。政府の回答を待っている」と説明した。

韓国文化体育観光部も前向きに検討しているとされている。ただ北側も、この提案を受け入れなければならない。韓国サッカー協会側は「まだ検討段階で、(北側の反応が)肯定的か否定的かは言えない状況だ」と明かした。

FIFAは2023年女子W杯を誘致したい国に、来る3月15日まで誘致意向書を出すように求めている。最終誘致申請書の提出期限は4月16日だ。現在、日本、タイ、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ、コロンビアなどが誘致の意思を表わしている。開催国は来年3月のFIFA評議会を通じて決まる。

今回の場合、南北が合意して誘致を希望しているのではなく、FIFAの首長が提案したという点で大きな関心を集めている。南北が合意さえすれば、共同開催実現の可能性が高いと見ることができるだろう。

2017年4月7日、平壌の金日成競技場で、2018年女子アジアカップ予選の南北対決が開かれている

南北は昨年の平昌五輪から、合同チームを結成して心をひとつにしている。

平昌五輪の女子アイスホッケー、卓球のコリアオープン混合ダブルス、ジャカルタ・アジア大会の女子バスケットボールなど、南北合同チームが実現した。去る1月には男子ハンドボール代表が南北合同チームを結成し、ドイツ世界選手権大会に出場している。

しかし国際大会を共同で開いたことはない。

韓国政府は、2032年の夏季オリンピックをソウルと平壌の共同開催で推進する意向書を、国際オリンピック委員会(IOC)に提出した状況だ。2030年、あるいは2034年のワールドカップでは、韓国・北朝鮮・中国・日本の共同開催も検討されている。

それだけに女子W杯の南北共同開催は、後に続く国際大会の南北共同開催の呼び水になる可能性があり、意義が深い。ホン・ミョンボ専務理事も「女子W杯は韓国で開催されたことがないので、協会も意志がある。政府だけ同意すれば実現できる」と述べた。

南北共同開催を歓迎できる3つの理由

女子W杯の南北共同開催は、大きく3つの点から歓迎すべきことだ。

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