4月7日(日本時間)は、サンディエゴ・パドレスファンにとって嬉しいニュースで気持ち良い日だったはずだ。ホームスタジアムのペトコ・パークを訪れた10350人にとって、これ以上のプレゼントはなかったようだ。
パドレスのA.J.プレラーGMは、チームの顔であるフェルナンド・タティス・ジュニアは肩の手術をする必要がなく、10日付けの負傷者リストに載せると明らかにした。よって4月17日に行われるロサンゼルス・ドジャース戦から復帰が可能だ。
そしてこの日のパドレスは、サンフランシスコ・ジャイアンツとの試合で勝利を収めた。8回にビクター・カラティーニの一打が決勝本塁打となり、3-1の逆転勝ちで前日の惜敗を払しょくした。
先発したダルビッシュ有も、開幕戦よりも遥かに優れた投球を見せ、6イニングを3安打、1与四球、7奪三振、1失点と好投していた。
タティスJr.の負傷離脱により、遊撃手の先発として出場したキム・ハソンは、8回の勝負どころでは四球で出塁し、逆転勝利の土台を作った。そのほかにも、ジャイアンツ先発アーロン・サンチェスとの初打席では内野安打で出塁しており、2打数1安打と役割をはたしている。
入団インタビューの際、「立派な選手たちと一緒にプレーできることは光栄であり、チームの勝利に貢献したい」と話したことを実践していた。
タティスJR.が故障者リスト入りしたことで、ジェイス・ティングラー監督が言った遊撃手の1番手オプションとして、当面は遊撃手での出場を保障されたと言える。しかし、まだまだ先は長く、打撃面に関しては適応段階だ。
しかし、キム・ハソンはスプリングトレーニングを含めて、これまで1度も長打を打てていない。韓国プロ野球で披露してきた豪快なスイングはまだ鳴りを潜めており、メジャー投手のファストボールに慣れていないのが現状だ。
この適応期は、ピッツバーグ・パイレーツのカン・ジョンホも通ってきた道だ。とはいえ、カン・ジョンホは比較的早期に適応することができていた。
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“二刀流”でお馴染みの大谷翔平もロサンゼルス・エンゼルスに入団した2018年当時、序盤は日本で行ってきたレッグキックでタイミングを合わせていた。しかし、しばらくしてレグキックでのバッティングを諦め、現在のスイングフォームは右足だけを軽く回転させながら打っている。メジャー投手の剛速球を攻略するためにレッグキックを捨てざるを得なかった。
野球の専門家たちは、メジャーの打者たちは“スイング”をし、韓国の打者たちは“コンタクト”していると指摘。韓国プロ野球では通常、打者がスイングして止まる動作がうまくできる理由は、最初からコンタクト姿勢で打撃に臨んでいるからだという。
メジャーの打者たちは止まることができない。155km以上の速球に対処するためには、投手のリリースポイントで確認していては遅いからだ。
キム・ハソンの現在の打撃は、スイングではなくコンタクトだ。本塁打と長打が出た時、ファストボールに適応したと見てよさそうだ。
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