韓国サッカー協会(KFA)のチョン・モンギュ会長が頭を下げた。
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パウロ・ベント監督率いる韓国代表は3月25日、日産スタジアムで行われた日本代表との国際親善試合で0-3の完敗を喫した。通算80回目となった今回の“日韓戦”は、10年前に札幌ドームで敗れた悪夢を思い起こさせる“横浜惨事”に終わった。
この無気力な敗戦に、韓国国内では批判的な世論が強まった。これに対しチョン会長は、KFA公式ホームページや公式SNSを通じ、「国民の皆さまに差し上げる文」というタイトルで謝罪の意を伝えた。
チョン会長は「“韓日戦”の敗北に失望したサッカーファン、サッカー関係者、国民の皆さまに、サッカー協会長として非常に申し訳なく思っている」とし、「協会はワールドカップ予選を控え、代表チームの戦力を固めることができる唯一の機会だと判断し、“韓日戦”という負担にもかかわらず今回の試合を推進した」と説明した。
続けて、「不足した競技力で大きなご心配をおかけしたことについて深くお詫び申し上げる」としつつも、「今回の敗北に対してベント監督にだけ非難が集中するのは妥当ではないと思う。最高の状態で試合を行うよう、完璧に支援できなかったサッカー協会の責任はもっと大きい」と強調した。
チョン会長は最後に、「今回のことを教訓にし、より積極的に支援を行う。クラブや指導者など現場の声にも声を傾けながら話し合いたい」とし、「問題の原因を正確に把握し、6月から始まるワールドカップ予選ではサッカーファンと国民の皆さまに新しく変わった代表チーム、喜びと希望を与える代表チームになれるよう万全を期していきたい。もう一度心からお詫び申し上げる」と繰り返し謝罪した。
以下、韓国サッカー協会が発表した謝罪文全文。
◇
昨日(25日)開かれた代表チームの“韓日戦”敗北に失望されたサッカーファン、サッカー関係者、国民の皆さまに、サッカー協会長として大変申し訳なく思っています。
協会はワールドカップ予選を控え、代表チームの戦力を固めることができる唯一の機会だと判断し、“韓日戦”という負担にもかかわらず今回の試合を推進しました。
厳しい状況でも防疫に最善を尽くし、無事に試合を終えましたが、不足した競技力で大きなご心配をおかけしたことについて深くお詫び申し上げます。
今回の敗北に対して、ベント監督にだけ非難が集中するのは妥当ではないと思います。特に、最高の状態で試合を行うよう、完璧に支援できなかったサッカー協会の責任がさらに大きいです。
今回のことを教訓にし、より積極的に支援を行います。クラブや指導者など現場の声にも声を傾けながら話し合います。
問題の原因を正確に把握し、6月から始まるワールドカップ予選ではサッカーファンと国民の皆さまに新しく変わった代表チーム、喜びと希望を与える代表チームになれるよう万全を期します。
もう一度、心からお詫び申し上げます。
KFA会長 チョン・モンギュ
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