メジャーリーグ・ナショナルリーグ西地区優勝に向けて、“呉-柳”戦争がシーズン最終戦まで続く。最終戦でも決着がつかなければ、両チームが直接対決で優勝チームを決めるタイブレークが行われる可能性もある。
韓国人メジャーリーガーとして初めて韓国と日本、アメリカでポストシーズンの舞台に立つ呉昇桓(オ・スンファン/コロラド・ロッキーズ)と、肩の手術後“コリアンモンスター”としての立場を固めた柳賢振(リュ・ヒョンジン/ロサンゼルス・ドジャース)のし烈な競争が韓国野球ファンの注目を集めている。
コロラドとドジャースはシーズン161試合を消化した9月30日まで、90勝71敗で同率首位となった。同日、コロラドがワシントン・ナショナルズに敗れる一方で、ドジャースはサンフランシスコ・ジャイアンツを10-6で下して首位タイとした。両チームは10月1日のシーズン最終戦の結果によって、シーズン優勝とワイルドカード決定戦進出で悲喜が交錯することになる。
もし両チームがいずれも勝利するか、または負けると、優勝チームを決めるための直接対決が行われる。ワイルドカード決定戦に進出するチームは、レギュラーシーズン最終戦で優勝チームが決定する中地区の2位(シカゴ・カブス、またはミルウォーキー・ブルワーズ)と、ディビジョンシリーズ出場権をかけた争奪戦を繰り広げなければならない。
韓国人メジャーリーガーがポストシーズンで直接対決を行ったことは、一度もない。柳賢振がルーキー時代だった2013年に、実現されそうになったことはあった。当時、シンシナティ・レッズに所属していた秋信守(チュ・シンス)がワイルドカードゲームに進出し、韓国人同士のポストシーズン対決に対する期待が高まった。しかし、シンシナティがピッツバーグ・パイレーツに敗れて霧散した。今回、コロラドとドジャースの両チームが険しい道のりを乗り越えて、ナショナルリーグチャンピオンシップシリーズで対戦することになれば、韓国人メジャーリーガーによる初のポストシーズン対決が実現される。
呉昇桓vs柳賢振は実現するか
ポストシーズンの経験は呉昇桓が、ワールドシリーズの経験は柳賢振がリードしている。