プロアスリートにとって、年俸はその価値を示すひとつのバロメーターになるが、韓国Kリーグの高額年俸者が明らかになった。
韓国プロサッカー連盟は12月28日、2020年シーズンのクラブ別年俸支出現況を発表。
基本給とインセンティブ(勝利給、出場給、攻撃ポイント手当およびそのほかのオプション)を含めた実支給額を基準らに算出された結果、今季の韓国人選手の最高額は全北現代のキム・ボギョン。13億5800万ウォン(約1億2890万円)で1位となった。
全北現代のDFホン・ジョンホが12億6100万ウォン(約1億1971万円)で2位、蔚山現代のイ・チョンヨンが12億5800万ウォン(約1億1942万円)で3位となった。
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蔚山現代のGKチョ・ヒョヌは10億9600万ウォン(約1億400万円)で4位、MFユン・ビッカラムが10億6500万ウォン(約1億110万円)で「トップ5」に名を連ねた。
外国人選手の中では“セジーニャ”ことセザル・フェルナンド・シルバ・メロ(大邱FC)が14億3900万ウォン(約1億3660万円)でトップ。2位は今季Kリーグ得点王の蔚山現代のジュニオール・ネグランで11億1300万ウォン(約1億566万円)。
3位は大田ハナシチズンのブラジル人FWアンドレ・ルイスだった。アンドレはKリーグ2(2部リーグ)に属するクラブでプレーしているが、10億7600万ウォン(約1億214万円)の年俸で、仁川ユナイテッドのモンテネグロ代表FWステファン・ムゴシャ(10億3400万ウォン=約9816万円)を抜いた。5位はFCソウルのスペイン出身DFオスマル・イバニェス(9億8900万ウォン=約9388万円)だ。
これら韓国人選手トップ5、外国人選手のトップ5はKBL(男子プロバスケ)や女子プロバレーなど韓国のほかのプロスポーツと比べてもかなり高いが、プロ野球と比べると差が出る。韓国プロ野球に比べると低い。
チーム予算にも差が出るが、今季Kリーグで最も多くの人件費を使ったチームは全北現代だ。
選手年俸だけで約169億ウォン(約16億4000万円)を支出した。準優勝チームの蔚山現代(約146億ウォン=約13億8600万円)より23億ウォン(約2億1800万円)を多く使ったと集計された。
Kリーグ2では済州(チェジュ)ユナイテッドが約74億ウォン(約7億250万円)で1位。済州の人件費支出規模はKリーグ1でも7位に相当する。昇格のため、積極的に財布の紐を緩めたものと見られる。その効果もあって済州は来季Kリーグ1昇格を決めた。
Kリーグ1で最も効率的にお金を使ったチームの評価されているのは、光州FCだ。人件費として約45億ウォン(約4億2700万円)を使っただけで、今季は1部リーグ残留に成功した。懐事情が良くなかったが、不足した財政を実力で克服したケースだと評価されている。
約77億ウォン(約7億3000万円)を支出して年俸順位5位の浦項スティーラーズは、リーグ3位で今季を終えて来季ACL出場権を獲得した。また、年俸総額が約38億ウォン(約3億7000万円)の水原(スウォン)FCも高いコストパフォーマンスを発揮したと言えるだろう。
水原FCは、それぞれ、69億ウォン(約6億5500万円)の慶南(キョンナム)FC、68億ウォン(約6億4560万円)の大田(テジョン)の半分程度の人件費規模だったが、リーグ2位の座を射止めて来季のKリーグ1昇格まで成功した。
逆に効率が悪かったクラブもある。 例えばFCソウルだ。総年俸は約94億ウォン(約9億3000万円)でリーグ3位だったが、今季は降格の危機に追い込まれるなど、最終的には9位でシーズンを終えた。
そのFCソウルのライパイルである水原三星も、約87億ウォン(約8億2500万円)を使ったが、今季リーグ戦では下位に低迷した。Kリーグ2では、慶南FC、大田ハナシチズン。江原(カンウォン)FCが1部クラブ規模の予算を投入したが、2部リーグ残留に甘んじなければならなかった。
(文=慎 武宏)
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