女性選手を絶望の淵に追い込んだ監督や主将に懲役刑を求刑…韓国トライアスロン“いじめ問題”

2020年11月28日 スポーツ一般

故チェ・スクヒョン選手に対する過度なパワハラや暴行の容疑で拘束起訴された慶州市庁トライアスロンチームの関係者に、検察が懲役刑を求刑した。

【注目】なぜ韓国スポーツ界では監督による暴力が絶えないのか

検察は11月27日、大邱(テグ)地裁・刑事12部(イ・ジングァン部長判事)の審理で開かれた結審公判で、キム・ギュボン(42)監督に懲役9年、チームの主将チャン・ユンジョン(31)に懲役5年、同僚キム・ドファン(25)に懲役8カ月を求刑した。

彼らは最後の陳述で「反省し、故人となったチェ・スクヒョンに申し訳ない」と話した。

韓国スポーツ界の“闇”

チェ・スクヒョン選手は去る6月26日、所属する慶州支庁トライアスロンチームの監督やチームドクターを名乗る男、そして主将など先輩選手から過度なパワハラやいじめを受け、それを苦にしてこの世を去った。

懲役9年を求刑された慶州市庁トライアスロンチームのキム・ギュボン監督
懲役5年を求刑された主将チャン・ユンジョン

被告人たちは、故人になったチェ選手をはじめ、チームに所属する選手を常習的に暴行したり、他の選手たちに暴行するよう指示したりした容疑などで裁判に引き渡された。

チェ・スクヒョン選手の父チェ・ヨンヒ氏は「検察が最高刑量を求刑したようだ」としながらも、「殺人容疑が適用されないのが残念だ」と述べた。

宣告公判は12月18日に行われる。なお「チームドクター」と呼ばれたアン・ジュヒョン(45)に対する求刑は、12月2日に予定されている。

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