ソン・フンミン（28、トッテナム）と、ファン・ウィジョ（28、ボルドー）、ファン・ヒチャン（24、ライプツィヒ）、ファン・インボム（24、ルビン・カザン）ら“ファン・トリオ”が362日ぶりに再集結し、韓国代表を熱くする。
サッカー韓国代表のパウロ・ベント監督は11月2日、オーストリアで開かれる遠征Aマッチ2連戦に出場する26人の代表選手を発表。予想通りソン・フンミン、“ファン・トリオ”など、2欧州組のアタッカーたちを招集することを決めた。5人は2018年アジア大会で金メダルをともに勝ち取ったメンバー同士でもある。
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このほかにもイ・ガンイン（バレンシア）、クォン・チャンフン（フライブルク）、イ・ジェソン（ホルシュタイン・キール）など、ヨーロッパの主要リーグで活躍する韓国代表らが久しぶりに顔をそろえる。
韓国代表が国際Aマッチを行うのは昨年12月18日に釜山（プサン）で行われた日本代表とのE-1チャンピオンシップ（東アジアカップ）最終戦以後初めてだ。
東アジアカップはアジアのリーグで活躍する選手でチームが構成された。欧州組まで総出動して完全体とも言える代表チームを作るのは、昨年11月19日のブラジル戦以来1年ぶりだ。
注目はイングランド・プレミアリーグで目下、得点ランキング1位（8ゴール）を走るソン・フンミンと、“ファン・トリオ”がどのようなシナジー効果を生み出すか、だ。
韓国代表ではキャプテンも務めるソン・フンミンは今シーズン、9試合で二桁得点（欧州リーグ2ゴールを含む）を達成するなど、ワールドクラスに仲間入りした。
2年前のロシアW杯のメキシコ戦でゴールを決めるも、韓国の敗北（2-1でメキシコが勝利）を防げなかったソン・フンミンは、トッテナムでの好調ぶりをそのまま代表チームに持ち込んで雪辱を狙っている。
ベント監督は「ソン・フンミンはいつも代表チームの中で模範となる選手」とし、「いつも謙遜している。技量を向上させること以外は気にしていない。今後も韓国代表にプラスになればいい」と期待を示した。
今シーズンからブンデスリーガに移籍したファン・ヒチャンも合流する。ライプツィヒ入団以後、厳しい成長痛を経験しているファン・ヒチャンは今季序盤、6試合で234分しか出場できなかった。
ただ、ベント監督は「ファン・ヒチャンは昨年とは違う環境でサッカーをしている。世界最高リーグのひとつであるブンデスリーガで昨季は3位、チャンピオンズリーグでは準決勝まで進んだチームではないか。所属チームで出場機会が減ったが、我々にとっては依然として有効なFWだ」と、ファン・ヒチャンに変わらぬ信頼を寄せている。
それに今回のＡマッチの舞台となるのは、ファン・ヒチャンが昨季まで暮らしていたオーストリアだ。2019-2020シーズン、ザルツブルクで16ゴール22アシストを記録したファン・ヒチャンが、慣れ親しんだオーストリアの地での国際Aマッチで「ヒーリング」に成功するかどうかにも注目したい。
フランスで2シーズン目を迎えているファン・ウィジョも反転が切実だ。
昨季はリーグ戦で6ゴール（24試合）を決めてフランスへの適応を見せたが、今季は開幕後、9試合でまだ得点がない。
ただベント監督は「ファン・ウィジョはワントップであれ、2トップであれ、最前線で生きる選手だ。所属チームでは別のポジションでプレーすることが多い」とし、現在の無得点状況についてはさほど気に留めていないようだ。
今年の夏にアメリカMLSを離れてロシア・リーグに舞台を移し、夢に描いていた欧州リーグにデビューしたファン・インボムも、その成長を代表チームで確認できるチャンスだ。
「ファン・インボムはすでに能力を備えた選手に発展した。アメリカに進出したときから相当な能力を見せ、その時すでに欧州へ行ってもいいレベルだった。今のロシアでの活躍には驚かない」とは、ベント監督のファン・インボム評。
ルビン・カザンに合流するや否や主力になった（9試合1ゴール）ファン・インボムは、一層磨きがかかったであろう創意的なパスと連携プレーが注目されている。
このほか、Kリーグ1で注目されたオム・ウォンサン（光州FC）、ユン・ジョンギュ（FCソウル）、チョン・テウク（大邱FC）が初の代表入りとなったチームは、11月8日午前に召集されて出国する。欧州組は現地で合流し、全北現代と蔚山現代の所属選手はFAカップ決勝戦（11月7日）終了後、別途出国する予定だ。
韓国代表は、来る11月15日5時（日本時間）にオーストリアのウィーナー・ノイシュタット・シュタディオンでメキシコ代表、17日22時にBSFZアレーナでカタール代表と対戦する。
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