Fリーグ、すみだが湘南に逆転負け…須賀監督「追加点ほしい気持ちがはやりすぎた」

2020年10月25日 スポーツ一般 #玉昌浩

10月24日、墨田区総合体育館にてFリーグ2020-2021 ディビジョン1第11節、フウガドールすみだ対湘南ベルマーレの試合が行われた。

試合は1分に田口元気のゴールでホームのすみだが先制。15分に湘南のGKフィウーザからのボールを高溝黎磨がループで決めて同点に追いつくが、32秒後にすみだ・中田秀人が決める。19分には本田真琉虎洲の左からのセンタリングがオウンゴールを誘い湘南が同点に追いつき、ファーストピリオドを終える。

湘南はセカンドピリオド21分に前線でボールを受けた林田フェリペ良孝がGKをかわしてゴールを決め逆転。ビハインドのすみだは36分、中田秀人をGKのユニホームで投入してパワープレーを仕掛ける。しかし、38分にカウンターから内村俊太に決められ、39分にはロドリゴにパワープレー返しを決められ、2-5でホームすみだの敗戦となった。

(写真提供=©️FUGADOR SUMIDA)フウガドールすみだ

試合後、フウガドールすみだ・須賀雄大監督は「トランジションの部分のわずかなエラーやプレスラインを改善していけば失点を防げる可能性は高いが、個人的にはそういったディテールの部分はもちろんだが、それ以上にリードしているのにどことなく追加点がさらにほしいという気持ちが先に出過ぎてしまう。当然、よりゴールがほしいのは相手なのに。そういったところで勝てていないチームなんだなと思わせる部分がある」と、試合を振り返った。

続けて、「自分たちは優勝という目標を掲げてシーズン入ったが、今の成績ではリーグ優勝というのを目標にし続けるのは簡単ではない状況になっている。改めて適切な目標をしっかり見定めて、そこに向けてやっていく必要がある。適切な目標を再設定することで、選手たちがより落ち着いてプレーできるんじゃないかと思う」と語った。

また、目標を下方修正することについては「名古屋が無敗で走っているというのが現実としてある。自分たちは開幕から5戦勝ち星がない。22試合しかないなかで、それでも優勝狙っていくと強い気持ちを吐くということも大事だと思うが、適切ではない目標を掲げてしまうと、選手がそれに向かって無理して自分のプレーを変えてしまったり、普通にできるプレーを良くしようとし過ぎて逆に崩れてしまったりする。なかなか日本では諦める姿勢というのを美徳としないところはあるが、冷静になって適切な目標を設定するということは監督やクラブとしても大事なことであると思っている。現実に向き合っていく必要がある。目標は優勝だと、これからも僕が言い続けたとしても、それはシーズン前のセリフとは違う受け取られ方をしてしまう。自分たちがどういう立ち位置なのかをしっかりと分析して、リーグとしてどういうポジションにいけるのかというのを冷静に判断する必要がある」と説明した。

さらに「今回の敗戦は、優勝がかなり難しくなるということを受け入れないといけない敗戦だった。そこに関しては弱気になっているとかではなくて、現実と向き合わなければいけない状況に来ていると思っている。ただ、リーグ前から何度も話しているが、このチームは高いポテンシャルを持っているので、選手たちの自信を絶対に失わせたくはない。また、試合を見たお客さんやファンの方が、このチームを応援したいと改めて思っていただけるように、応援したいと思い続けてもらえるチームであり続けることに対しては、絶対に変えたくない。そこの部分は間違えないでほしい」と強調した。

(文=玉 昌浩)

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