NTTコム所属チャン・ヨンフン、史上初オリンピック出場を決めた7人制韓国代表は今何を思うか

2020年10月16日 スポーツ一般 #ラグビー

―2020シーズンのトップリーグ中止後、一時帰国した韓国で取り組んだトレーニングは?

「まず、帰国してから2週間の自主隔離を行ったのですが、あんなに長く家にいたことは初めてでした。隔離されている間は何もできず、大変でしたね。隔離期間が終わってからは、クロスフィットというトレーニングに取り組みました。これはヨットや陸上、体操などさまざまな要素をミックスしたトレーニングで、韓国で今すごく人気なんです。それで、ラグビーにも活かせる部分があると思い、自分も始めてみました。ほぼ毎日取り組んでみた結果、身体の脂肪をたくさん落とすことができて、瞬発力も以前よりさらに上がったと感じています」

―2021シーズンのトップリーグは来年1月16日開幕が決まりました。新シーズンへ向けた意気込みはありますか。

「シーズンが戻ってくることが単純に嬉しいです。でも、またラグビーをできる期待というより、なるべく多く試合に出場しなければならないという覚悟の方が大きいです。目標としても、シーズン全試合の半分以上に先発や途中からでも出場する。そして、トライをいくつ決めるよりかは、個人的なミスをなくしてチームの助けになりたい。そう思っています。自分の持ち味はとにかくランプレーなので、サイドや中央、どこでボールをもらおうとも必ずゲインラインを突破して、トライまで持っていけるような役割を果たしたいです」

―最後に、NTTコムのファン、そして日本全国のラグビーファンに向けてメッセージをお願いします。

「ファンの皆さんに会いたいです。思えば試合後のファンサービスも長らくできていないので、一日も早くファンの方々の顔が見たいです。そのためにも、まずは自分が1試合でも多く出場できるように一生懸命準備して、良い姿を見せられるように頑張りたいと思っています。ファンの方々も、新シーズンのトップリーグで多くの試合に観戦に来てください。応援よろしくお願いします!」

新シーズンに向け決意を新たにするチャン・ヨンフン

NTTコムは来年1月16日の2021シーズン開幕戦、秩父宮ラグビー場で東芝ブレイブルーパスと戦う。加入初年度はワールドカップイヤーでカップ戦のみの開催、2020シーズンは新型コロナの影響で中止を余儀なくされた。それだけに、チャン・ヨンフンにとって来季は初めてフルシーズンを戦う年になる。

はたして、オリンピック初出場の偉業を母国にもたらした韓国ラグビーの雄は、日本の舞台でさらなる飛躍を遂げることができるだろうか。新シーズンのトップリーグではチャン・ヨンフンの活躍に注目だ。

(文・取材=姜 亨起)

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