A代表vsU-23代表…韓国サッカー界におけるガチンコ“兄弟”対決、注意点は?

来る10月9日と12日、京畿道(キョンギド)高陽総合運動場で韓国サッカーA代表とU-23代表が親善試合を行う。

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パウロ・ベント監督率いるA代表が坡州(パジュ)国家代表チームトレーニングセンター(NFC)に招集されたのは、およそ10カ月ぶりのことだ。新型コロナウイルスの影響で、2022年カタールW杯アジア地区2次予選など国際Aマッチが次々とキャンセルされ、代表チームを招集することができなかった。

韓国サッカー協会(KFA)は、代表戦ゼロを解消すべく、スペシャルマッチ開催を決定した。国内選手による代表同士の親善試合だ。韓国のサッカーファンたちは胸を躍らせるに違いない。

韓国A代表ベント監督(左)とU-23代表キム・ハクボム監督

飛車角落ちのA代表がアピールの場に?

今回のA代表には、ソン・フンミン(トッテナム)など海外組は含まれていない。国内組の選手にとっては、これまでの代表歴に関わらず、アピールの場として気の抜けない試合だ。

また、今回の相手は“弟”のU-23代表。キム・ハクボム監督率いるU-23代表の立場としては、勝てれば万々歳のゲームだ。しかしA代表の“兄”からすると、勝って当然のため、プレッシャーも少なくはない。

韓国には「兄に勝る弟はいない」という言葉が存在する。しかしこの言葉は、A代表の兄たちにとっては少々酷かもしれない。

というのも今回招集された選手たちがA代表に定着するには、海外組がいない今回の試合で、自身の実力を余すことなくアピールしなければならない。代表に定着しようと兄たちはやる気は十分だ。

自然と激しい試合になることが予想されるため、ファウルによるケガの可能性も無視できないはずだ。しかし内輪での“兄弟ゲンカ”による無用なケガは避けなければならない。

親善試合でのケガは、所属チームだけでなく、選手一人ひとりのリスクも大きいということを念頭に置いて試合に臨んでもらいたい。

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