バレンシアの開幕戦勝利をけん引したイ・ガンイン(19)とマキシ・ゴメス(24)が、チームの中核を担う攻撃陣として急浮上している。
イ・ガンインとゴメスは、去る9月14日(日本時間)に本拠地メスタージャで行われたレバンテとのラ・リーガ開幕戦でそろって先発出場し、4-2の勝利に貢献した。
イ・ガンインは2アシスト、ゴメスは1ゴールと、いずれも良い活躍を披露。特に、1-2とリードされて迎えた前半39分では精巧なカウンターから同点弾を決め、逆転につながる足場を固めた。イ・ガンインの絶妙なパスからゴメスが裏への抜け出しに成功した、幻想的なプレーだった。
バレンシア地元メディア『デポルテ・バレンシアーノ』は、15日付の報道を通じて2人の開幕戦での活躍にスポットライトを当てた。
同メディアは「イ・ガンインはプレーメイカーのポジションが理想的だ。突出して足が速いわけではないが、特別な才能を持った選手だ。2ゴール目の場面で、イ・ガンインはゴールの50%を生み出した。冷静に前線へパスを送り、レバンテのDFラインを崩した。イ・ガンインは、ロドリゴ・モレノの理想的な代替者となるだろう」と、“シャドーストライカー”として攻撃に専念したイ・ガンインがリーズ・ユナイテッドに移籍したロドリゴ(29)の穴を埋めると予想した。
また、「マキシ・ゴメスとイ・ガンインが希望を見せてくれた」と伝えた同メディアは、「2人は良いコンビネーションを見せてくれた。ハビ・グラシア監督は2人から多くを得られるだろう。開幕戦最大のニュースだ」と絶賛した。
ゴメスはオフ・ザ・ボールの動きが優れる選手だ。DFライン後方への抜け出しや、仲間のためにスペースを作る動きで相手に脅威をもたらす。
実際、イ・ガンインとの連携もこうした動き出しから生まれた。
イ・ガンインは創造的なパスや正確なキック能力が長所だ。自身の前で動ける選手がいるとき、イ・ガンインは能力を最大限発揮できる。
ゴメスのように動きが多い選手がいれば、より効果的な攻撃を展開することができる。それだけに、イ・ガンインとゴメスは相性の良い組み合わせといえる。
2人の連携がさらに深まれば、バレンシアの確固たる攻撃オプションとして定着できるはずだ。今季、新たな飛躍を狙うイ・ガンインにとって、ゴメスの存在はプラスの要因となり得るだろう。
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