セクハラ発言や横領疑惑の女子ハンド韓国代表選手が半年間の資格停止も…「軽い処罰」と非難の声

2020年07月29日 スポーツ一般

選手を私的な酒の席に呼んで物議をかもした監督と、チームメイトにセクハラ発言をしたベテラン選手に下された懲戒処分に非難の声が上がっている。

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7月29日、仁川市体育会によると、スポーツ公正委員会は27日に委員会を開き、仁川市庁ハンドボール実業チームに所属する女子ハンドボール韓国代表GKオ・ヨンラン(47)に資格停止6カ月、チョ・ハンジュン監督に出場停止3カ月の懲戒処分を下した。

オ・ヨンランは韓国映画『私たちの生涯最高の瞬間』の実在する主人公としても有名な選手で、2004年のアテネ五輪では銀メダルを獲得。2016年リオデジャネイロ五輪では韓国代表主将を務めていた。

「何がハラスメントなのか…」

オ・ヨンランはセクハラ発言のほか、後輩にプレゼントを強要したり、選手たちが直接集めた食費を個人的に使用したりしたという疑いも持たれていた。

これらについて、韓国メディア『中部日報』は去る6月16日、仁川市庁の元・現職選手たちの証言をもとに次のように報じていた。

「オ・ヨンラン選手が、週末に外出を控えた選手らに対し“彼氏と何をするんだ”、“車では○○〇をするな”、“妊娠して宿舎に入ってくるな”など、性的羞恥心を感じさせるような言葉を躊躇なく口にした」

「過去5年間ほど1人当たり30万ウォン(約3万円)を超える食費をオ・ヨンラン選手の個人口座に送金し、オ選手が宿泊施設長はもちろん、個人の生活必需品も決済した。オ選手が任意で監督にギフト券や時計をプレゼントした」

オ・ヨンラン

委員会に出席したオ・ヨンランは、セクハラ発言こそ認めたもののプレゼントの強要や食費の個人的使用については否定。自身に対する疑惑に対し、「チームのためにやったことなのに何がハラスメントなのか理解できない。悔しい」という立場を明らかにした。

委員会は、所属チーム内に選手同士でプレゼントを贈り合う文化がある点と、私的利用の疑惑がある金額も数万ウォン(約数千円)にとどまった点を考慮し、オ・ヨンランに対しセクハラ及び品位毀損の疑いのみを適用。結果、資格停止6カ月の懲戒処分となった。

チョ・ハンジュン監督は、2017年下半期に所属チームの選手を私的な会食に呼びつけ、酒を飲ませたり歌うことを強要したりしていた。

このような行為をしたチョ監督に対し、委員会は当初、職務怠慢と品位毀損の疑いで出場停止6カ月の懲戒処分を下した。だが、彼の功績を酌量し、最終的に懲戒処分期間は3カ月へと引き下げられた。

チョ・ハンジュン監督

これらの懲戒処分に対し、今回の事件を公論化したA氏は「甘い処罰だ」と断言。率直な所感を以下のように明かした。

「これほど低い水準の懲戒が下されるとは想像もしなかった。我々は、チョ監督にチーム内の不条理をきちんと解決しようとする意思と能力が無く、事態がここまで来たと見ている。しかし、処罰が軽すぎる。周囲の意見を聞き、上級機関である大韓体育会に請願を提出したり、捜査を依頼したりするなど、より積極的な行動に出ることを悩んでいる」

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