同僚選手を死に追い込んだチーム主将、今も反省していない「恥知らず、腹立たしい」

2020年07月23日 スポーツ一般

「必ず処罰を受けてほしい」

元トライアスロン韓国代表チェ・スクヒョン選手を死に追いやった慶州(キョンジュ)市庁トライアスロンチームの主将チャン・ユンジョンに対する糾弾が、国会でも続いた。

【注目】韓国スポーツ界の闇「故チェ・スクヒョン事件」とは

国会文化体育観光委員会が7月22日に国会で開催した、いわゆる“故チェ・スクヒョン事件”の聴聞会には、故人のチームメイトたちが出席し、チャン・ユンジョンから被害を受けた事実を暴露した。

今回の事件を公論化したイ・ヨン議員は、故チェ・スクヒョンのチームメイトを証人、参考人として国会に呼んだ。チャン・ユンジョンの蛮行を知らせるための場所であり、慶州市庁トライアスロンチームに所属する選手たちは皆、「チャン・ユンジョンはまだ反省しておらず、あきれる。本当に恥知らずな人間だ。今からでも自分の罪を認め、(チェ・)スクヒョンと遺族に心から謝罪してほしい。罰も受けなければならない」と口をそろえた。

7月22日に行われた“故チェ・スクヒョン事件”の聴聞会

今も反省していないチャン・ユンジョン

チャン・ユンジョンの強要で、角材で後輩Aを殴らなければならなかったBは「何でもない理由で殴れと指示した。私がAを殴らなかったら、その場でいじめられたり、精神的なダメージを受けたりした」とし、「当時のことは心から悔いていて被害者に謝罪する」と述べた。

暴行を受けたAは、「2016年に補強運動をしなかったという理由で、男子宿泊施設に呼び出された。壁にもたれてお尻をBから殴られた」と述べた。当時Aはまだ20歳に過ぎなかった。

被害者Cは「チャン・ユンジョンは自分の気分に応じて選手たちと接した。後輩たちは何が間違っているかわからないまま、申し訳ないと謝った。慶州市庁チームはチャン・ユンジョン主導で回っていたので、よく見せようと努力するしかなかった。今でもチャン・ユンジョンが夢に出てくると悪夢だと感じる」と話した。

そして「加害者は毎日のように暴行、暴言をしていたため、記憶できていないかもしれないが、被害者は一生トラウマとして残る。彼女が自分の罪を悔いていないことに、腹が立つ。絶対に処罰を受けてほしい」と訴えた。

慶州市庁トライアスロンチームの主将チャン・ユンジョン

チャン・ユンジョンは今回の聴聞会を控え、文化体育観光委員会から動員命令を受けた。イ・ヨン議員は「連絡もつかず、どこにいるのかもわからない。心苦しい」と嘆いた。

国会の出席要求に応じなかったチャン・ユンジョンは去る7月5日、慶州市体育会に提出した手書きの陳述書に「2つの顔のアン・ジュヒョン(故チェ・スクヒョン事件の加害者)に騙された。私たちは被害者」などと書き、アン・ジュヒョンにすべての罪を被せようとしていることがわかった。

故チェ・スクヒョン選手は自ら命を絶つ直前に、母親に「あの人たちの罪を明かして」とメッセージを送っており、加害者が1人、2人ではないことを訴えていた。

加害者と目される主将チャン・ユンジョンは、韓国トライアスロンを代表する選手だ。彼女は2010年の広州アジア大会で銅メダル、2018年ジャカルタ・アジア大会の混成リレーで銀メダルを獲得した。それだけでなく韓国の全国体育大会の個人戦でも5つ以上の金メダルに輝くなど、所属する慶州(キョンジュ)市庁チームを引っ張る選手だった。

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