外国人選手の契約、海外メディアより球団の公式発表が遅いワケ~韓国の場合~

2018年12月20日 スポーツ一般 #野球

今回も海外メディアが報じた通りの結果が出た。

長くは1週間ほど前に地元メディアによる契約に関するニュースが入り、その後に韓国の球団からプレスリリースが出される。ロッテ・ジャイアンツの新外国人野手カルロス・アスアヘもまた、そのように韓国行きが確定した。

ロッテ・ジャイアンツは12月20日、報道資料を通じてアスアヘとの契約を発表した。

すでに聞いたことのある名前だ。アスアヘが過去に韓国でプレーしたり、韓国人メジャーリーガーのチームメイトだったからではない。アスアヘは10日ほど前から所属球団から放出されるというニュースがあり、自然に韓国や日本行きの可能性が提起されていた。そして去る12月15日からは海外メディアを通じて、アスアヘが韓国の球団と契約を控えているという報道された。事実上、ロッテとアスアヘの交渉が口頭で合意にまで進んだ時点であった。

アスアヘ以外にも、クリスチャン・ベタンコート(NCダイノス)、ウィリアム・クエバス(KTウィズ)、トミー・ジョゼフ(LGツインズ)などの韓国行きが公式発表に先立ち、現地メディアを通じて報じられていた。

(写真=MLB.COM)ロッテ・ジャイアンツと契約したカルロス・アスアヘ

なぜ球団の発表よりもメディアの報道が早いのか。

ひとつは、口頭による合意と契約確定はまったく違うということだ。FA選手の場合は、一層そうだろう。アスアヘはロッテ・ジャイアンツと契約前、テキサス・レンジャーズが保有権を持っていた。そのためアスアヘがロッテのユニホームを着るためには、レンジャーズとの契約が解約されなければならない。レンジャーズから放出されたり、ロッテがレンジャーズとの交渉を通じて移籍金を支払ったりして、ようやくアスアヘの韓国行きが確定する。

地元メディアによると、アスアヘは後者である可能性が高い。野球選手の移籍ニュースを専門的に扱う『MLBTradeRumors.com』は、「レンジャーズが保有していたアスアヘの保有権がロッテに売れた」と伝えた。

MLBの“ロースター作業”も遅れる理由

このような過程で、ともすれば数日どころか数週間が消費される場合もある。

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