自殺した元韓国代表選手の名前をつけた“チェ・スクヒョン法”を発議「被害者の緊急保護を」

2020年07月11日 スポーツ一般

未来統合党イ・ヨン議員が自ら命を絶った故チェ・スクヒョン選手の名前をつけた、“チェ・スクヒョン法”を発議すると発表した。

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イ・ヨン議員は7月10日、国会疎通館で故チェ・スクヒョンの父チェ・ヨンヒ氏とともに「現行の国民体育振興法上、スポーツ界の性暴力や暴力問題の担当機関であるスポーツ倫理センター設立に関する規定が20代国会で通過し、今年8月から運営される予定だが、被害者の保護と権限が非常に限定的」と指摘した。

続けて「発議する国民体育振興法の改正案では、緊急保護が必要な申告者や被害者のために臨時保護施設を設置・運営するようにし、2次加害を禁止にする」と話した。

そして「暴力や性暴力の申告については、遅滞なく被害者保護をとり、すぐに調査に着手できるようにする。スポーツ倫理センターが目的通り、しっかりと運営されるように、スポーツ団体と事件関係者などに調査権限を与え、それを妨害する場合は懲戒を要求できるようにする」と発表した。

イ・ヨン議員

「被害者の保護と権限が非常に限定的」

チェ・ヨンヒ氏は、「私の娘はどこかに訴えることができず、極端な選択(=自殺)をした。悲劇的な事件がこれ以上発生しないように法的に制度を用意しなければならない」とし、「イ・ヨン議員に懇願したのも、スクヒョンのような無念の被害者が再び発生しないように“スクヒョン法”を作ってほしいということだった」とした。

続いてチェ・ヨンヒ氏は、「スクヒョンの孤独で無念の真実を明らかにするために、力をくれたすべての方に心から感謝する。“スクヒョン法”が必ず国会で通過するように力を合わせてほしい」と話した。

去る6月26日、元トライアスロン韓国代表のチェ・スクヒョン選手が自殺する悲劇が起きた。

彼女は所属する慶州(キョンジュ)市庁トライアスロンチームのキム・ギュボン監督、“チームドクター”と呼ばれたアン・ジュヒョン、先輩選手のチャン・ユンジョンとキム・ドファンらから暴行、嫌がらせを受けていたと訴えていた。

チェ・スクヒョンと彼女の家族は今年2月に大邱(テグ)地方警察庁と検察庁に、4月に大韓体育会クリーンスポーツセンターに、6月に韓国トライアスロン協会にそれぞれ被害を訴えた。しかし申告を行ってから5カ月間、どんな制度も選手を保護することができず、悲劇が起こってしまった。

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