故チェ・スクヒョン選手に対する苛酷なパワハラを行った加害者とされる慶州(キョンジュ)支庁トライアスロンのキム・ギュボン監督が、容疑を否認した。
【注目】選手を自殺に追い込んだ監督、チームドクターの「パワハラ行為」
キム・ギュボン監督は7月2日に開かれた慶州市体育会の会議で、故チェ・スクヒョンと関連した容疑を否認した。
慶州市体育会長は、「キム監督はチェ選手をトライアスロンに入門させ、愛着を持っていたとし、他チームに移ったのも監督が推薦したという。2月まで監督がチェ選手から受けたモバイルメッセンジャーのメッセージには、“ありがとう”や“申し訳ない”という文章もあった」と伝えた。
過酷なパワハラに苦しんだトライアスロンの元韓国代表選手だった故チェ・スクヒョンは、監督はもちろん、チームドクター(理学療法士)、先輩ら関係者からもいじめを受けたとされ、6月26日に自ら命を絶った。
キム監督の容疑は、これまで公開された録音データを通じて十分に確認された。彼はチームドクターが日常的に暴行していたときも幇助した。また暴行が行われている間、キム監督は「ドクターが殴っているのに痛いのか」「死ぬか」などの高圧的な言葉で故人を威嚇した。
過酷なパワハラ行為に耐えられず、故チェ・スクヒョンが去る2月に法的手続きを踏むと、キム監督は故チェ・スクヒョンの家族に謝罪した。彼はテキストメッセージで「本当に申し訳ない。ひざまずいて謝罪する」と述べた。また「妻と子供は私だけが頼りだ。生活していける準備ができるように少しだけ時間をくれ」とし、「大変で治療できない部分は私が責任を負う」と懇切にお願いした。
故チェ・スクヒョンが警察をはじめとする責任機関に暴行などの問題を報告したときも、彼は許しを請うた。キム監督は故チェ・スクヒョンの父親に、「最初で最後のお願いを申し上げる。すべての責任は私にある。私はすべてを投げうって去る」というテキストメッセージを送ったと伝えられる。
しかし被害者がこの世を去ると、キム監督の態度は変わった。「私は殴らなかった。むしろチームドクターの暴行を止めた」と主張している。
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